着火剤要らず!専門家に教えてもらったフェザースティックの作り方&火起こし方法

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目次

フェザースティックとは?自然の着火剤を作ってみよう



身につけておくと便利! 自然の着火剤「フェザースティック」を作ってみませんか?

フェザースティックは、小割にした薪の表面を削ったもの。“フェザー”は、その名の通り鳥の羽を意味しています。

薄く削れば削るほど木材が自然とカールし、そこにメタルマッチなどで火の粉を飛ばし絡ませることで、火起こしを助ける手段です。

焚き火の火起こしシーンで実践してみよう!



この方法を覚えておけば「市販の着火剤を持ってくるのを忘れた!」なんてときも焦らなくてOK。購入した薪だけで着火ができてしまいます。

ただ初心者にとっては、ナイフを扱うということもあり、少々ハードルの高いテクニックに感じてしまうことも……。

そこで今回は、アウトドア歴40年を越える寒川さんを講師に迎え、初心者でも簡単にできる「フェザーステックの作り方とコツ」、「着火方法」まで教えてもらいます。

寒川 一(サンガワ ハジメ)

40年以上ものアウトドア経験を活かし、アウトドアライフアドバイザーとして活動中。北欧のアウトドア用品を取り扱うショップ「UPI OUTDOOR PRODUCTS」のアドバイザーや、完全予約制の「焚火カフェ」の運営、焚き火道具開発にも携わり、多岐に渡るフィールドでアウトドアの魅力を発信し、注目を浴びている。

【フェザースティック作りの下準備】薪をバトニングしておこう

まずは材料となる薪の下準備から始めます。

用意する薪は「針葉樹」のものを!



キャンプ場で販売されている薪には、大きく2種類「広葉樹(クヌギ、ナラetc)」と「針葉樹(スギ、カラマツetc)」があります。

それぞれ材質に特徴がありフェザースティックを作る場合は、削りやすく火付の良い「針葉樹」を購入するようにしましょう!

キャンプ場で購入した薪を、細くカット(バトニング)しよう



また販売されている薪の太さは、厚み6cm程度の中割のものがほとんど。この太さは、フェザースティックを作るには不向き。

ナイフで薪を割る「バトニング」をして小割の薪を作ってから、フェザースティックに挑みましょう!

▼詳しいバトニングのやり方は下記記事をご参考に!

【コツを押さえれば簡単!】初心者でもできる「フェザースティック」の作り方

下準備できたところで実践へ!

小割した薪の角を狙って削り始める





フェザースティックを作るときは、木材の角を狙い、ナイフを寝かせて滑らせるように薄く削ります。薄く削れば削るほど自然と表面がくるくる巻かれ、火の粉が絡みやすくなります。

寒川さん

コツは、とにかく刃を立てないことが重要! 木に対しナイフで角度を付けないよう意識してみてください。ナイフが深く入ると、刃が前に進みづらくなるのでご注意を。

木を回しながら、角を探し削り続ける





木を回しながら角を探すようにし、先ほどと同様に刃を寝かせ削っていきます。同じ箇所を削り続けないようにしましょう。フェザースティック作りの工程は、これの繰り返しです。

スムーズに削るコツは「ナイフの持ち方」にポイントが!



ナイフを持つときに意識して欲しいことは、力の入れ方。

寒川さん

親指と人差し指だけに力を入れ、他の指は添える程度と力を抜くイメージでやるといいですよ。力んでしまうとナイフがスムーズに滑りづらくなります。

では作ったフェザースティックを使って実際に着火してみましょう。

フェザースティックへの着火方法【メタルマッチを使用する場合】



今回は、フェザースティックを使って焚き火台での火起こしをしてみましょう。フェザースティックは5〜6本用意しておき、1本はメタルマッチを使い火種を作る用、残りは焚き火台に投入し焚きつけ用の燃料として使用します。

また火起こしをする際は、事前に風向きを確認し、風の影響を受けづらい安全な場所で実施することを心がけましょう。

①麻紐をナイフでほぐす



ナイフの背部分のエッジを使い、麻紐をほぐしましょう。台の上に麻紐をおきエッジで押さえたまま、ゆっくり麻紐を引き抜きます。



ご覧のように毛玉ができるほど、しっかりほぐれたら次の工程へ!

②ほぐした麻紐をフェザースティックに絡ませる



フェザースティックを作業台に置き、その上に先ほどの麻紐を絡ませます。

③メタルマッチで火花を飛ばす



ナイフの背の部分をメタルマッチの根元に当てます。メタルマッチに対し、ナイフが斜め45度になるように当ててください。



メタルマッチをナイフの背に押し付けるようにし、勢いよくメタルマッチを引っ張り抜いてください。

ナイフを持つ手を火を落としたい位置に固定し、メタルマッチを引き抜くイメージでやると、狙った位置に火種が落ちてくれます。

④【※注意】麻紐に火がついたら、必ずナイフをシースに戻そう


寒川さん

火がつくと焦ってしまいますが、落ち着いてナイフをシース(ケース)に戻すことを忘れずに! 刃を剥き出しのまま放置しておくと、思わぬケガをする危険性もありますよ。

⑤フェザースティックを手に持ち、火を全体に回す





フェザースティックの羽部分全体に火が回るよう、手に持ち火を巡らせます。

⑥火床となる焚き火台に投入!



予め焚きつけ用の薪を入れておいた焚き火台に、先ほどの火のついたフェザースティックを投入します。

寒川さん

また火種のついたフェザースティックは、焚きつけ用の薪の一番下に潜り込ませるように差し込みましょう。下から上に効率よく炎が上がりますよ。



焚きつけ用の材料は多めに用意しておくのもポイント。火種となるフェザースティックは火がつきやすい分、燃焼も早いためあっという間に燃え切ってしまうことも。

最初からやり直しする事態にならないよう、しっかり材料を準備しておいてくださいね。

寒川さん

十分に火が安定してきたら広葉樹を1本投入します。その周りに細薪(針葉樹・広葉樹どちらでも)を立てかけておくと炎が安定しますよ。

もし火が育ちきらないうちに薪を入れてしまった場合、それを燃やすために一旦エネルギーを取られ一時的に火力が下がってしまいます。バランスをみつつ、追加の薪を投入しましょう。

無事フェザースティックを使った火起こしが完了。今回ご紹介した着火方法は、ほんの一例! 火起こしだけとっても奥深い世界が広がります。

キャンプに慣れてきたら、こういったテクニックにも挑戦していってみてはいかがでしょう。

動画でもっと詳しく、フェザースティックを使った「火起こし方法」をおさらい!

よりリアルにフェザースティック作りのイメージを掴むなら、動画もチェックを!
CAMP HACKのYou Tubeチャンネルでは、“いつも火起こしは着火剤に頼りがち”な「けっそん」が、寒川さんとバトニング・フェザースティックを使ったワイルドな火起こしに挑戦。より工程や必要な道具についても詳しくご紹介しています。

【初心者にもおすすめ】フェザースティック作りに使用したナイフはこちら!

調理にも使える!モーラナイフ「カンスボル スタンダード」

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寒川さんが今回使用していたのは、モーラナイフの汎用性のある一本。ブレードの根元が太く、刃先に向かって細くなっている変調デザインが特徴的です。



そのためバトニングやフェザースティック作りに対応できるタフさがあるのはもちろん、刃先が細いためお刺身や肉の薄切りなど調理でも使えます。

使用シーンを選ばない汎用性のあるモデルのため、初心者でも「とりあえずの一本」として気負いせずに手に入れられるのではないでしょうか。

ITEM



モーラナイフ カンスボル マルチマウント MG
●柄素材:TPEラバー、ポリプロピレン(中央部)
●刃素材:ステンレススチール
●刃長:約109mm
●全長:約226mm
●刃厚:約2.5mm
●重量:約100g

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この他にも、バトニング・フェザースティック・着火まで。火起こしの作業で役立つ個性派おすすめナイフは下記をご参考に!

初心者におすすめ!モーラナイフ「エルドリス  スタンダード」

ITEM



モーラナイフ エルドリス スタンダード
●柄素材:TPEラバー、ポリプロピレン(中央部)
●刃素材:ステンレススチール
●刃長:約59mm
●全長:約143mm
●刃厚:約2.0mm
●重量:約80g

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刃の長さ5.9cmと、モーラナイフの中でも小振りな「エルドリス スタンダード」。全長14.3cmと扱いやすいサイズ感でアウトドアナイフの扱いに慣れていない初心者におすすめのモデル。

▼下記記事では、「エルドリス」の取り扱い方を寒川さんが解説してくれています。

最強ハイエンドモデル!モーラナイフ「ガーバーグ スタンダード」

ITEM



モーラナイフ ガーバーグ スタンダード
●柄素材:ポリアミド 刃素材:ステンレススチール
●刃長:約109mm
●全長:約229mm
●刃厚:約3.2mm
●重量:約170g

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モーラナイフの中でも一番タフな最高峰クラス「ガーバーグ スタンダード」。ナイフのブレード(刃)がハンドルの端まで通っている「フルタング」仕様のため、少々乱暴に扱ってもガタ付かず頑丈!

ナイフで切る・削るだけでなく、叩き割ることもできる破壊力のあるモデルです。

併せてグローブの着用もお忘れなく!

ITEM



ダイコープロダクト SoH/UPI レザーグローブ
●素材「甲部]牛革/[掌部]牛革、タフグリッド750ポンドミルスペックパラコード使用

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次のキャンプでお試しを!



何気ない火起こしも、方法を変えるだけでより奥深くなりますね。フェザースティックは、慣れてくるとどんどん薄く美しいカールを描くものが作れるため、無心で削る時間も楽しみの一つに。

ぜひ次のキャンプでは、記事を参考に実践してみてください。

はこちらの記事も参考に!

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Source: CAMP HACK

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