新しい焚き火の楽しみ方に挑戦してみたい
家族でキャンプに行くときは、焚き火のかたわらでのんびり過ごすのが好きな筆者。焚き火を使って子供たちと普段できない経験をするのが楽しみでもあります。
これまでフェザースティック作りやファイヤースターターでの着火などをしてきましたが、今回はやったことがない焚き火がしてみたくなり、気になっていたスウェーデントーチに挑戦してみました。
そもそもスウェーデントーチって?
丸太を燃やして焚き火をするのがスウェーデントーチ。スウェディッシュトーチとも呼ばれ、北欧では古くから“かがり火”として使われていたようです。
一度火をつければ薪をくべる必要もなく数時間燃え続ける便利なもので、焚き火同様に暖を取ったり料理を作ったりすることができます。
今回初挑戦のスウェーデントーチ、やり方や注意点を交えながらその魅力をお伝えしていきます!
準備~点火まで
まず必要なのが丸太。種類はスギやヒノキなど基本的には何でもいいようですが、しっかりと乾燥されていることが重要。これは焚き火にくべる薪と同じですね。
スウェーデントーチが燃える仕組みは?
単に丸太に火をつけるのではなく、切れ目を入れます。そこから空気が入り込み、煙突効果で発生する上昇気流によって燃焼し続けるというのが燃える仕組み。切れ目の数が多いほど多くの空気が中に入り込むため、火が大きくなり素早く燃焼します。
ただそもそも丸太をすぐに調達できる方や、切り込みを入れるためのチェーンソーを持っている方は少ないはず。初めはアウトドアショップや材木屋さんのネットショップで販売されている、完成品のトーチを使うのが手っ取り早くオススメです。
今回は直径約25×高さ40cmのヒノキで作られた市販品のトーチを使ってみました。では、さっそく点火と参りましょう!
着火はとても簡単だった
普通の焚き火では着火剤から細い枝に火をつけ徐々に太い薪に移していくのがセオリーですが、どうやらトーチは上の切れ目のところに着火剤を置いて、火をつけるだけでいいのだとか。果たしてこんな太い丸太に、そんな簡単に火をつけられるんでしょうか?
「中の方まで火をつけないと燃えないのでは?」と不安だったのですが実際にはそんなことはなく、拍子抜けするほどあっさり着火。10分ほど経って着火剤が消える頃にはトーチ自体に火が燃え移り、そのまま安定して燃え始めました。
何もしなくてもみるみる燃えていく
最初のうちは中の方でじっくり燃えているな……という感じでしたが、30分も経つと炎が大きくなり、外から見てもよく燃えているのがわかるように。
点火から約1時間後の状態。全体に火が行き渡り、勢いよく燃えています。焚き火は燃やし方によっては途中で消えてしまったりしますが、何もしないでここまでしっかり燃えるとは、とても楽ですね。
どのぐらい暖かいの?
点けて間もなくはまだ火の勢いが弱く煙が多いため、ほんのり暖かい程度。このまま何もしなくても徐々に火は大きくなりますが、早く暖かくしたい場合は切れ目のところから火吹き棒で吹くと燃えが良くなります。
30分ぐらい経って全体に炎が行き渡る頃になると、焚き火台で薪を燃やしているのと同程度の暖かさに。燃えが進むにつれて、暖かさもだんだんと増していくのが感じられました。
スムーズに着火できたところで、やってみたかったことのひとつ「スウェーデントーチで調理」に挑戦です!
スウェーデントーチで料理をしてみた
これだけの火力があれば料理も問題なくできそうということで、試しにフライパンで肉を焼いてみることに。
まだ火が小さい状態でフライパンをトーチの上に直置きしてみたところ、空気の流れが悪くなるせいか急に火の勢いが弱くなってしまいました。煙ばかり出て、なかなかフライパンが熱くなりません。
そこで、普段から焚き火のときに使っている焚き火ハンガーをセット。少し離して空気の通り道を確保したところ、また勢いよく燃え始めました。ジュージューといい音がして、みるみる肉が焼けていきました。
火が近いと高火力での調理は難しいので、火加減の調節のためにもロストルやゴトクを使うなどした方がやりやすそうです。
●重量:約1.30Kg
●素材:3.17mm 304L stainless steel
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●サイズ:長さ約115mm、高さ約32mm、太さ約4.8mm
●内容量:3本入り
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またトーチは時間の経過と共に崩れてくるので、ダッチオーブンや直径が大きく重いスキレットなどは置かない方が良さそう。長時間火にかけるような煮込み料理にも、あまり向いていないことがわかりました。
気を付けるべきことは?
筆者のように、ある程度普通の焚き火に慣れてくると物珍しさから「スウェーデントーチをやってみたい!」となる方もいるかもしれません。しかし実際やってみると予想以上に注意しなければいけない点がありました。
みなさんが安全にできるよう、気をつけるべき点についてもまとめておきます。
スウェーデントーチをやる上で知っておきたいこと
キャンプ場のルールに従って楽しもう
丸太に直接火をつけるスウェディッシュトーチは、1時間を過ぎたあたりから全体に火が回り、ご覧のようにトーチの一部分が崩れはじめました。地面に火のついた薪が落っこちてしまいます。
そのため実施する場合は直火OKなキャンプ場を選びましょう。
ただほとんどのキャンプ場は直火NGなことが多いので、そういった場所でやる場合は下に防火シートを敷くのはもちろん、熱伝導を防ぐため焚き火台の上に置くなどして必ず地面から距離を取ること。
また崩れるとき思いのほか広範囲に飛び散ることがあるので、崩れる前に火挟みでそっと崩すなどして充分にご注意を。スウェーデントーチは普通の焚き火以上に対策が必要ということを心得て、しっかり準備した上で実施することが大事です。
●収納時サイズ:(約)幅15×奥行22×高さ2.5cm
●重量:(約)550g
●素材:ファイバーグラス
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●重量:110g
●素材:耐熱クロス, シリコンコーティング(黒色面)
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キャンプ場や他の利用者の迷惑にならないよう、しっかりとマナーを守って楽しみましょう。
最後まで燃やし切り、後始末も忘れずに!
最終的にはすべての木が崩れ落ち、普通に焚き火をしているような状態に。ただ一番下の切れ目が入っていない丸太の部分は、そのままにしておくと燃え残ってしまいます。
切れ目の深さにもよりますが、すべて燃やしたい場合は落ちた木をなるべく集まるように置き、火吹き棒で吹くなどすれば最後まで綺麗に燃やすことができます。
燃え残ってしまった場合は、普通の焚き火のときと同じように冷めるのを待ってから持ち帰るか、指定の灰捨て場に処分しましょう。
鎮火は予想より早く、着火から約3時間ほどでここまで燃えて、あと1時間以内には完全に鎮火しそうな状態に。トーチの大きさや切れ目の数・樹種の違いで時間は異なりそうです。
ただ、薪1本ごとに燃え加減や時間をコントロールできる普通の焚き火と比べると、火をつけたらあとは燃え切るまでそのままなので、時間の余裕を持って行うに越したことはありません。もし途中でやめなければいけない場合は、水をかけて鎮火させることもできます。
注意点にさえ気をつければ雰囲気のある特別な焚き火を楽しめるスウェーデントーチ。最後に便利なキットをご紹介しておきます!
便利なスウェーデントーチキット紹介
今回使った直径25cm級のどっしりした丸太や、より手軽に試せるコンパクトなものまでいろいろあります。小ぶりのサイズなら焚き火好きの方へのギフトとしても良いかもしれませんね。
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●燃焼時間:約2時間30分(目安)
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●燃焼時間:約1.5〜2時間
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いつもとは違う焚き火の面白さを味わえた
かがり火という名の通り手がかからず、普通の焚き火とは異なる幻想的な燃え方を楽しめるスウェーデントーチ。ただ準備や後始末が簡単というわけではないので、そこは普通の焚き火と同じようにしっかりとマナーを守って準備を整えて行いましょう!
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天空のキャンプ場でエアズロックステーキと夜景撮影を堪能【写風人の駒ヶ根アウトドアライフ~第3章#17】
アウトドアマン・写風人さんが送る“南信州の森暮らし”
長野県・駒ヶ根市に居を構える写風人さん。アウトドアと密接な日々の暮らしを綴ります。
1955年生まれ。GRIP SWANYオフィシャルカメラマン。FIRESIDE薪ストーブエッセイ著作家。2019年より南信州に移住し、薪ストーブを中心とした火のある生活を愉しんでいる。Instagramのアカウントは@syahoo_jin
南信州も冬景色
家の周りを鮮やかに彩っていたモミジもすべて落葉し、いよいよ冬の様相になってきました。冬は最も好きな季節です。薪ストーブシーズンというのが一番の理由ですが、標高800mにある我が家から見る冬の星空はどの季節よりも美しく輝きます。
残念なのは、周囲の針葉樹が視界を遮り満点の星空が眺められないこと。ただ、南信州には星空トリップを楽しめるスポットが数多くあります。
そのひとつが陣馬形山キャンプ場。#15でもご紹介した「南信州キャンプセッション」のメンバーであり、長野県中川村が管理する無料の施設です。
今年度はコロナの影響もありキャンプ場は閉鎖されていますが、観光協会の依頼で特別にキャンプシーンを撮影する機会を得ました。
サイトからの眺望は最高!まさに「天空のキャンプ場」
最大の魅力は、天空のキャンプ場と言うべく絶景のロケーション。昨年までは管理人不在・区画なしという状況で連日テントがひしめき合う人気ぶりでしたが、新たにサイトが増え来年度の再開に向けて対策を検討中とのことです。
トイレも新しくなり、とても清潔感があります。ただ汚れた場合は各自が清掃するマナーが大切ですね。
サイトから更に階段を上がると標高1,445mの展望台があり、中央アルプスと伊那谷が眼下に広がります。
雰囲気作りのための即席キャンプサイトではありますが……テントを張ってみるとこんな感じで、中央アルプスがバックグラウンドになります。
この日は夜景を撮影する予定だったので、その前に腹ごしらえとして極厚ステーキを焼いてみました。
そのステーキが、並じゃないんです
キャンプ用塊肉や骨付き肉の販売を立ち上げられた「マウンテンサパークラブ」さんのエアズロックキャンプステーキ。「肉こそ最高のキャンプギア」という謳い文句だけあって、パッケージもかっこいい!
下味をつける用のジップロックやステッカーも嬉しいサービスです。
まさに一枚岩のエアズロックを彷彿させるような肉厚さは、迫力満点。キャンプ飯の画力も格段に上がりますね。
焼いてからしばらくアルミホイルに包んで肉を休ませ、肉汁を閉じ込めます。それから食べやすいサイズに肉を切り、お好みの焼き加減で焼きながら食べます。
ちなみにこのステーキを自宅では、ファイヤーサイドの「ダブルプレイグリル」で焼き上げてみました。グリル面とフラット面、両面使い分けができる1台2役の万能グリルです。
まずはグリル面でしっかり焼き色を付けてアルミホイルで包んで休ませ、一口大に切ってからフラット面で野菜と一緒に焼き上げました。黒毛和牛の上質な脂と柔らかい肉質を存分に楽しめる贅沢な味わいです。
●重量:4.0kg
●材質:鋳鉄(1コートホーロー仕上げ)
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今回使用させていただいたのは1kgのエアズロックステーキでしたが、他にもソロ用ステーキや骨付きのトマホークステーキなど人数に応じて選べます。
お腹が満たされたら、夜景撮影スタート
話を陣馬形山キャンプ場に戻しましょう。夕陽は中央アルプス側に落ちていきます。標高3,000m級の山脈のため陽が落ちるのは意外と早く、照明器具も早めに用意する必要があります。
キャンプサイトからは飯田方面の夜景がわずかに望めますが、眼下の伊那谷は樹木に遮られてしまいます。
夜景の絶景スポットは展望台。参考までにカメラは「キヤノンEOS-R」、レンズは「フルサイズ14mm」で撮っています。撮影データはISO1600、絞りF2.8、シャッタースピード8秒。三脚を使用してピントはマニュアルフォーカスで固定、シャッターはリモコンで操作しています。
展望台と言っても少々狭いので譲り合って撮影しましょう。陣馬形山キャンプ場をはじめ高台にそびえるキャンプ場を訪れる際は、カメラを携えて夜景撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
陣馬形山キャンプ場について、詳しくはこちら
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【GoProマスター直伝】 キャンプ動画が“劇的に変わる”マル秘テク5選
GoProの進化が止まらないッ! 新型モデルは最強かも?
アクションカメラのパイオニアであり、現在も最前線を独走するGoPro。コンパクトなボディとクイックな操作性が生み出すダイナミックな映像は、アクティビティ動画に革命を起こしたと言っても過言ではありません。
アイコンモデルのHEROシリーズは日進月歩の進化を遂げていますが、今秋にリリースされた最新モデルの「HERO9 Black」は、フィールド対応の機能性と使い勝手が大幅にパワーアップしています。
最大の特徴は、新しく搭載されたフロントスクリーン。自撮りもスマートに撮影できるため、より直感的な操作が可能に。魅力的なタイムラプス撮影ができる「タイムワープ3.0」や、録画予約できる「スケジュールキャプチャー」などの便利機能も追加されました。
そんなHERO9 Blackをキャンプに持ち込めば、今までにないユニークな映像が撮れそう! ということで、数多くのアクティブ動画をアップしているGoProの達人に、キャンプで使える実用的な撮影テクニックを聞いてみました。
GoProマスターSOUさんが、マル秘テクを伝授!
「コツさえ掴めば、GoProは誰でも簡単にユニークな動画が撮れますよ」。そう語るのはGoProファミリーのSOUさん。 SUPをメインに幅広いアクティビティでGoProを使いこなし、撮影方法や編集をレクチャーする動画も話題になっています。YouTubeチャンネル「So Motion Pictures」も必見!
SOUさんにレクチャーを受けて、撮影に挑戦するのはアメオさんファミリー。ギアにもこだわり、インスタグラムではameo_gram名義でおしゃれなキャンプ写真をポストしています。ちなみにGoProをちゃんと触るのは今日が初めて。
初めてGoProで撮影するから少し不安もありますが、それ以上に楽しみ。今日は撮影もキャンプも全力で楽しみます!
それでは実際に撮影しながら、キャンパー必見の5つのテクニックを伝授してもらいます!
【テク1】キャンプ向きマウント&アクセを活用!
なんといってもGoProには豊富なマウントやアクセサリーが揃っています。それを適材適所で上手く取り入れることが、おもしろい視点で動画を撮るための秘訣だとか。
定番マウント「Shorty」は出発前からセット!
作業中の撮影は「バイトマウント」が効果的!
テントポールに「マグネット付きスイベルクリップ」を設置!
多用途LEDライト「Zeus Mini」も便利!
【テク2】サイト設営は「タイムラプス」で撮影!
サイトの設営時に使いたい機能が、HERO9 Blackで進化した「タイムラプス」や「タイムワープ」。
ショーティを三脚にして、設営の全景がフレームインする位置にGoProを固定したら、この機能で撮影をスタート。あとは家族みんなで設営するだけ!
完成後はサイトを1周して立体的に記録
タイムラプスとタイムワープを使って撮影した設営ムービーがこちら。サイトが完成していく様子をコミカルに見ることができます。
【テク3】アクティビティも多視点でダイナミックに!
キャンプではアクティビティを楽しむ人も多いのでは? アメオさんファミリーはMTBが趣味ということで、複数のマウントと最新機能と組み合わせてダイナミックな撮影に挑戦!
自転車の撮影に使いたいマウントは、ハンドルにセットできる「ハンドルバー/シートポスト/ポールマウント」と、胸に装着する「Chesty」。この2つのマウントで交互に撮影するだけで、多視点のアクティブ動画が簡単に撮影できるとか。
「ハイパースムース3.0」の手ブレ補正ムービーは必見!
【テク4】「スケジュールキャプチャー」で朝焼けを狙え!
そしてHERO9 Blackに初搭載された話題の機能が、撮影予約ができる「スケジュールキャプチャー」。日の出時間に設定しておけば、電源をオフにして寝ても自動で朝焼けを撮影することができます。
テントも一緒に撮影するとキャンプ感がアップ!
【テク5】編集はスマホアプリにお任せ!
ということで早速、撮影した映像を編集してみましょう。といっても、専用のスマホアプリ「GoPro」を使えば、実はめちゃくちゃ簡単にできるんです。もちろん、その日のうちにテント内で編集&シェアも可能!
完成したムービーは、家族の宝物!
アメオさんがSOUさんにレクチャーを受けながら、一緒に撮影や編集をした動画がこちら。想像以上のクオリティに大満足の様子です。
出発シーンから映像があるとストーリー性がアップしますね。SOUさんから教えてもらったGoProらしいユニークな撮影方法や臨場感のある視点も楽しいです。しかも編集も驚くほど簡単にできました。それでこのクオリティは凄い! このムービーは、家族の一生モノの宝です(笑)。
HERO9 Blackはキャンプのマストギアに決定!
GoProの最新機種、HERO9 Blackを使えば、いつものキャンプの記録動画がドラマチックな映像作品になりました。
前作から比べると、バッテリーの駆動時間も最大30%アップしているのも、野外で長時間使いたい外遊び好きにとっては嬉しい進化です。もちろんコンパクト&タフなボディも魅力。水深10mの防水性能もあるため、雨の中でも気軽に持ち歩くこともできます。
定番のキャプギアと一緒に常備しておけば、フィールドでの遊び方や楽しみ方の幅が格段に広がりますよ!
Sponsored by GoPro, Inc.
撮影協力/黒坂オートキャンプ場
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「なにそれ!?」って聞かれる、アウトドアを盛り上げる変化球的遊び道具7選
キャンプの遊び道具は、意外と何でもいいわけじゃない
野球セットやサッカーボールなど、普段使っている遊び道具はマナー的にキャンプには不向きだったりします。
また、お子さんが小さい場合は設営や準備に取り掛かりたくても、そばについていないと上手に遊べないこともありますよね。
シャボン玉なんかは持たせると即こぼして、服や手もベタベタになったり……。そこで比較的ほかの利用客の迷惑にならず、子供だけでも遊びやすい道具に注目です!
子供に限らず、キャンプで時間を持て余してる人は意外と多いのでは? そんな大人も盛り上がるグッズもご紹介していきますよ。
いずれも一風変わったアイテムなので、話のネタになること間違いなし。今回は、次の8つをセレクトしました!
【子供から大人まで】キャンプの楽しさを5割増しにする遊び道具
1. トラックボール
バドミントンのラケットでも野球のグローブでもない、ちょっと変わったこちら。軽くて持ちやすく、ボールをキャッチしたらそのまま投げるだけと至ってシンプルなので、小さい子供でも上手に遊べます。
ボールは発泡スチロールとプラスチック製の二種類。普通のキャッチボールのように硬いボールが遠くに飛んでしまう危険がなく、安全です!
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2. オゴディスク ミニ
フリスビーにもなりラケットにもなる、一台二役のフライングディスク。まわりに人が多い場合は、投げるのではなく付属のボールでキャッチボールがいいでしょう。
というのもこの専用ボール、糸状の合成ゴムを束ねたものでとてもやわらかいんです。弾みも少なく当たっても痛くないのと、よほどの速度で投げない限り遠くに飛ぶこともないので、キャンプにも最適というわけなんです!
●セット内容:ディスク2枚+ボール1個
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3. モルック
アウトドア版ボーリングとして、小学生から大人まで幅広く楽しめるのが「モルック」。基本のルールは単純で、棒を投げて番号のついたピンを倒すというもの。
倒れたピンの合計が50点ピッタリになった人が勝ち抜けできるという、頭の体操も兼ねられるゲームです。もとはフィンランドの伝統的なゲームで、ピンは白樺製。おもちゃと言えど、北欧らしい雰囲気も味わえます。
●重量:4kg
●材質:フィンランド白樺
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4. キャリー卓球台セット
お次は、キャンプ用品がそのまま遊び道具になるというユニークなアイテム。こちらのキャンプテーブルですが、クロスを外すと……
なんと卓球台に変身! もちろんネットにラケット・ボール3個も付属していて、すべて折りたたんで天板裏に収納できます。
大人もつい白熱してしまう卓球、キャンプでできたら時間を忘れて盛り上がりそうですね!
●折り畳み時サイズ:幅76×奥行10×高さ70㎝
●重量 : 11kg
●材質 :台/MDF アルミ、ネット:ポリエステル 、球/ABS
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5. 夜空におえかき
こちらは、手軽にペンライトアートができるセット。「マルチペンライト」を使って夜空に好きな絵や模様を描くと、連動した専用アプリを介して写真となって端末に映し出されます。それをSNSにダイレクトにシェアすることもできますよ!
AppleアプリのためiPhone・iPadでしか使えませんが、キャンプの夜に子供と一緒に楽しみたいアイテムです。
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6. グローブ・ア・バブル
小さい子供が喜ぶシャボン玉は、キャンプに持って行く方も多いのでは? こちらは吹くタイプではなく、手袋というユニークなアイテムです。
まず、付属のチャック袋の中にシャボン液を入れます。そして手袋をはめてザブッと突っ込んだら、腕をまわすだけ! 指先からみるみる出てくる泡に、子供たちもテンションが上がります!
●重量:約120g
●材質:OPP、石鹸水
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7. キャンプごっこセット
キャンプ中に「ごっこ遊び」をする子供も多いのでは? 子供同士で架空の役割やシチュエーションを設定する遊びは、発想力を育てることにもつながります。
ランタンやバーナーなど実物はちょっと危ないので、こんなおもちゃがあると喜ぶかもしれません。
●電源 : 単3電池4本
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キャンプがマンネリ化してきたら、遊び道具を投入!
「キャンプに行ってもすることがなくてつまらな~い」と言うお子さんや、単純に自分自身がもっと盛り上がりたいという方。ユニークな遊び道具で、マンネリを一発打破してみませんか?
Unique Toys For Camp!
キャンプ向きのおもしろい遊び道具!
Source: CAMP HACK
海に生きる八幡暁の”足元サバイバル”#5~あしもとの衝撃~
八幡さんが目黒川に通うきっかけとなった第4回連載はこちら
目黒川に通いはじめて、数か月が経っていました。
川をじゃぶじゃぶと歩き、落ちているゴミを拾っていると、いろいろなゴミに出会います。海ではビーチコーミングという遊びがありますが、その都市ゴミ版。それぞれに、ドラマがあります。
折り畳み式のガラゲーが半分に折られたもの。タバコの吸い殻がやたらと多い場所。中身の抜かれた財布。お店の看板。何故か大量の髪の毛や生理用品…。それらを掃除しながら川歩き。
足下は道路と違って歩きにくい。ときには深い穴があったりして、スリリングです。
転んでも水は綺麗なので、それほど気にすることもありません。
が、ある日のこと、事件が起きたのです。
それは小雨が降っていた日のことでした。ここは都市河川、川に降りる前には急激な増水のリスクだけは避けなくてはなりません。雨雲の具合、積乱雲の発達があるかないか。その日の天気を確認します。
大丈夫であることが解り下に降り、そしてデッキブラシを片手に、滑りやすくなった川底の苔をとっていました。しばらくすると、どこからか重低音が耳に入ります。
グゴゴゴゴォーーー…。
なんだろう。音は排水溝から聞こえてきます。普段は全く水が流れていない配管です。仲間が集まり穴を覗いていると、音は次第に大きくなってきたのです。
「ちょっと離れとこか。この雨程度で水が出て来たりしないよね、まさかとは思うけど。」
基本的に大雨の時以外、この排水溝から水が出てくることはないと聞いていました。
目安は?と問えば、一時間に50ミリの雨で未処理の生汚水がオーバーフローしてくるというのです。オーバーフロウ?? つまりトイレの水も、家庭でお皿を洗った水も、工場で何かを洗浄した汚水もひっくるめて、そのまま河川へ流れ出し、海へと向かうことを意味しています。
簡単に下水のことを説明します。
下水管には、分流式下水道と、合流式下水道があります。雨水と汚水を、別の管で通すか、同じ管で通すか、の違いです。
合流式では大雨によって汚水が海へ流れるので、本来は分流式が良いのはわかっています。しかし戦後、東京都などは合流式で配管しています(23区内では80%)。全部を分流式に変えるのは莫大な費用がかかるというのです。
つまりは、変えられない。
地中に大きな汚水プールを作って、生汚水を貯めておく施設を作っても対処しきれていないのが現状。浄水場に無事、辿り着いても、大雨の場合、浄水場の一日おける処理能力を越えることが多く、塩素だけまぜて海に流してしまうのだというのです……(えぇーーーと叫んでしまいましたが)
さて、聞こえてきた轟音に話を戻します。
その後、穴から酷い悪臭を放った水が滝のように流れだしてきたのです。これが生汚水。この現代になっても、下水処理は整備されたとはいえないのです。
相対的に見れば、日本の下水処理能力は高いと聞いていましたから、尚に驚きでした。急いで地上にあがります。少し呆然とし、ショックもありました。
基本的には綺麗な水が流れていると思っていたし、ここ(目黒川)は都会の中に埋もれた人が制御しきれない水辺(アウトドア)。自らリスクを考えながら、子供たちが遊べる環境になる稀有な場所になると考えていたからです。
ここに流れている水は、新宿区にある浄水場から綺麗にした水を絶えずながしていた理由がわかりました。つまりは、生汚水が流れたあと、洗い流すべく水が必要なのです。
家の水洗便所を絶えず流している状態と同じことになります。本来の目黒川は、下水管の中を通っていて、今の河川には流れていないこともわかりました。
ということは、今の川は、ただの水洗水路なのか……。川底、川の側面に髪の毛やらが大量に付着しているのもその時、合点がいきました。
突きつけられた現実は重い。
自分たちで、下水の仕組みを変えることは出来ません。まず雨の日には、お風呂にはいらないとかトイレを流す頻度を控える、そんなことしか直接的には出来ません。
そして住民に知ってもらうことくらいです。行政からは、どんな理由があるにせよ、川に降りるといった活動は辞めて欲しいという連絡が頻繁に入るようになっていました。
ここでケンカしても始まらないのだけど、今のままで良いわけがない。
どうしたらいいのか、答えはわかりません。
僕は目黒区に住んでいるわけでもなく、わざわざ電車に乗ってやってきているというのにも、無理がある気がしてきました。暮らしの環境は、そこに住んでいる人の意思が必要だからです。
自然で遊ぶことを趣味としている人は、都市部にも多くいるはずです。といっても、自分の暮らしている足元を自分が汚し続けているという意識はないでしょう。
どうしたものだろうか。
世界の漁村を旅し、人の暮らしを見てきたつもりでした。自然と折り合いをつけて生きている人たちは、例外なく、足元で折り合いをつけて生きていました。自分自身も、海を渡る力も、食べ物を獲ってくる術も身に付けました。
学んだことが多かったはずなのに、わたし自身の暮らしの場の加害者であるという現実を突きつけられたとき、オロオロしたのです。
夢を追うとか、好きなことを実現するとか、そういうことも大事なのかもしれないけれど……。
身近なところを手入れするという一番重要なことを忘れていたのではなかったか。
次にやるべきことが、見えた気がしたのです。
八幡暁さんの過去の連載はこちら
Source: CAMP HACK
すぐできる!長谷部雅一・自然遊びのたからばこ#5 ~ワイルドフラワー アレンジメント~
女の子にぴったりの春の遊びを紹介!
春も少しずつ進んでいくと、自然の中は赤や白、黄色や緑などのグラデーションの野の草花が目に入ってきます。
すべての生き物が夏に向けてグングンと成長していくためのエネルギーが自然の中に満ちあふれている季節です。
この季節は、昆虫好きの男の子だけではなく、女の子にとってもワクワクする楽しい時期でもあります。キャンプ場や近所の公園ではきっと時間を忘れてお花摘み遊びがはじまるはず。

この時期はたくさんの野の草花を目にすることができる
今回はせっかく摘んできた野の草花を、遊びの次の展開としてフラワーアレンジメントにしてみたらいかがだろうか? 完成品は、きっと食卓やキャンプサイトを綺麗に彩ってくれるはず。
フラワーアレンジメントの遊び方
まずは、必要な道具から紹介

小瓶はなるべくシンプルな物にしてあげると、草花を生けた際に見栄えがグンと良くなる
必要な道具は、2つだけ!
・フラワーアレンジメントをする瓶
花を生ける瓶は、基本的にはなんでもかまわないがあまり大きすぎないものがオススメ。また、口が細くなっているタイプだと、草花を入れたときのバランスが良いので使いやすい。
・ハサミ
ハサミはなくてもいいが、草花の茎が子どもではむしりにくい硬さのときなどに活躍する

遊び方① 草花摘み
まずは春の自然を存分に楽しもう。気になる草花を摘みながらお散歩をするだけ。後で花を生ける際にアレンジしやすいので茎の長さを長めに摘むのがコツ。
たくさん摘むことが出来たら、一時保護者が預かってあげるのも子どもの機動力に繋がる。
遊び方② フラワーアレンジメントをする

子どもが思うがままに、水を入れた小瓶に草花を生けていく。もしも気温が高い場合は、摘んだ草花がしおれてしまうので一時水に浸けておくといい。草花の長さが長いものは、ハサミで切って調整する。
遊び方③ 完成したものを活用する

完成したフラワーアレンジメント。写真を撮る際は、どの角度からみたら一番綺麗なのかを子どもに聞くのがオススメ
完成した生け花は、食卓などに飾ってあげよう。活用することでこの遊びが完結し、子どもの達成感に繋がります。
子どもがもっと夢中になる、保護者の関わり方
草花摘みをじっくりと楽しもう
草花摘みは、ただその行為だけが目的なのではなく、「歩く」「感性を刺激する」「コミュニケーション」の3つが込められています。
草花を探すことで、気づけば不整地をたくさん歩くことが出来ます。そして様々な自然の色に触れることで、感性を刺激されます。
また、保護者が積極的に「それ面白いの見つけたね!」「それどこで見つけたの?」などコミュニケーションをとることで子どもの気づきが増えたり、保護者と子どもの関係性もより深まっていきます。
草花を生ける際は、子どものイメージを最優先にする
制作系の作業をしていると、ついつい保護者は手や口を出したくなるもの。だけどそのひとことが子どもの感性が豊かになるチャンスを邪魔してしまう場合があります。
子どもが思うがままに、自由に完成までいっしょに時間を共にすることを心がけよう。
この遊びで気を付けたいこと!
野の草花の採取は、大概が「雑草」に属するので何も言われることはないでしょう。
しかし場所によっては許可が必要だったり、誰かがが育てている草花の場合もあるので注意するようにしましょう。

お気に入りの草花を見つけるたびに子どものやる気はどんどん高まっていく。「かわいい〜」「これ面白い!」と、元気な声が森に広がる
~第6回につづく~
▼気軽に、子供が夢中になれる! 長谷部雅一の過去連載はこちら
Source: CAMP HACK
海に生きる八幡暁の”足元サバイバル”#4~清流の復活・目黒川~
八幡さんが多摩川を漕いで下ったときの第3回連載はこちら
カヤックに乗って、東京湾をあちらこちらと漕いでいました。
何か遊びのきっかけになるような場所や、オモシロイところはないかな、と。そんなある日「目黒川の桜を、下から見ませんか?」というお誘いを受けました。
目黒川は、桜で有名ですが、川から眺めたことはありませんでした。川の付近にカヤックを下せるところはないから、東京湾から遡上していく、というのです。そんな楽しみ方もあるのかと二つ返事で向かいました。
大井競馬場付近の河口からエントリー。といっても、桟橋やスロープがあるわけでもなく、岩が敷き詰められている斜面をカヤックを担いで降ろすのです。岩には小さな貝が付着しているので、皮膚にぶつかれば容易に切れます。きっと昔は、船着き場のようなものが至るところにあったのでしょうが、その痕跡は見当たりません。
出発すれば、東京モノレールの下を漕いでいきます。
多摩川のように河川敷はなく、景色はビル、ビル、ビル、マンション、マンションです。川の両岸は、コンクリートの壁になっており、人は一切下に降りられません。つまりただの水路のようになっています。無機的な街の景色が、とても新鮮に映りました。
この日、話しに聞いていた悪臭はなく、正直、きれいだと感じました。桜が見え始めると、川側にかぶさるように伸びた花が、川面に反射して素晴らしい。陸の上には沢山の人が見えますが、川に人はおりません。良い眺めを独占しているようで、少し心苦しくも、贅沢な気分です。
五反田を越え、目黒駅を越え、中目黒駅の手前くらいまでくると……。
川の底が浅くなりカヤックでの航行はできなくなりました。ここで一つの発見があります。中目黒まで海の干満の影響下にあること(つまり海の生き物もいます)。
満潮時間と干潮時間とで、水位が1メートル以上も違います。「中目黒の海」を行けるところまでいくと、陸にあがる階段が現れます。が、上がると冊が張ってあるのです。陸側から川へ降りられないようにしているようです。
それを乗り越えて広場になっている場にいくと小さな公園になっていました。そこに「清流の復活」という大きな石碑があるのです。少し調べてみると、かつて目黒川は生活と密着した川であり、綺麗であったというのです。
人口が増え、下水を垂れ流しする量が増えることで汚染されていった歴史があるようですが、今流れている水は綺麗に見えます。さて、この水、どこから流れてくるのだろうという至極当たり前の疑問が生まれました。
目黒川に入り、歩いてみた。
後日、カヤックが遡れなくなった場所から川に降りて、行けるところまで歩いてみようと仲間で集まりました。水位は膝下くらい。水はやはり綺麗です。が、ゴミがあるので拾いながら歩きます。
都会のビル、コンクリートの壁に囲まれた川に触れられること自体、思ってもみないことでした。そんな川を歩くだけでも、単純に楽しい気持ちになったのが発見です。「水」には不思議な力があるようです。
中目黒から池尻大橋まで歩いていけました。ところどころ非常用縦階段のようなものが地面から川へと延びていたり、歩いて降りられる階段もありました。ただ道路へ上がろうとすれば、やっぱり冊があり、鍵がかかっているのです。ともかく道路側から川へ降りさせない、という意思が見えます。
川って降りたら違法だったかな?
国道246号線と交差するところから、川は地面の下に入り込み、いわゆる暗渠(地下に設けた水路)になっていたのです。
川の流れが、どこから来ているのか? 道路に上がると、また発見。暗渠にした川の上には道路と整備された小川が流れていました。
川の上に川???
どうやら遊歩道沿いに人工的な小川を作っているのでした。丁寧にこちらにも立ち入り禁止の看板が……。じゃぶじゃぶと子どもたちが遊べるようにしたら、どんなに良いのに、どうしてこういうことになるのか。
想像すれば、誰かが怪我をしたときの責任問題とか、植え込みの景観が崩れるとかになるのでしょうか。業者が管理するのではなく、地域の人が手入れしつつ、遊べる環境になっていれば良いなと思う反面、そんな面倒なことを住民は求めてないのかもしれないとも……。
そこには目黒川の地図があり、全体像が見られるようになっていました。水の流れは、新宿の下落合にある浄水場から流れ出ているとのこと。どうやら、浄水した水を流しているのだとか。ここでまた疑問がわきます。浄水した水が、地面の下に作った人工的な水路を流れてくるのだとしたら、本来の目黒川はどこへいってしまっているのだろう。そして、何故、わざわざ水洗便所のように浄水した水を延々と流しているのか。
どこか遠くの非日常を過ごせるアウトドアでなく、日常の都会の暮らしに水と触れられる遊び場を作りたいという思いから、ぶらぶら散歩するように歩き出しました。
目黒川は、そのきっかけになるのではと思い、通うことになるのですが、この後、都会における「水」の問題に深くはまり込んでいくことになるのです。
~#5につづく~
八幡暁さんの第一回連載はこちら
Source: CAMP HACK
すぐできる!長谷部雅一・自然遊びのたからばこ#4 ~葉っぱプリント~
彩り豊かな春にぴったりの遊びを紹介!
春になると、ライトグリーンからディープグリーンまで、綺麗な緑のグラデーションが世界を彩りはじめる。きっと、この時期ほど葉っぱの生命力を感じられる時はないだろう。
葉っぱが面白いこの季節、せっかくだから葉っぱと友だちになってみたらいかがだろうか? 今回は、幼児のコレクター魂に火を付ける葉っぱプリントを紹介します。キャンプ場でも、近くの公園でも簡単にできるので、みなさんも是非チャレンジしてみてほしい。
葉っぱプリントの遊び方
まずは、必要な道具。手軽さが魅力です
必要な道具は、クレヨン、A4のコピー用紙、下に敷く硬い物(スクールファイルなど)の3つだけ。
・クレヨンは出来るだけボロくて、周りについている紙を剥がしてもよいものがベスト
・紙は厚手のものでなければなんでも大丈夫
・舌に敷く物は硬ければなんでも大丈夫。今回は紙を入れて運べるのでスクールファイルを使用
遊び方① 好きな葉っぱを探す
森の中で好きな葉っぱを探す。
このとき、葉っぱの裏にしっかりと葉脈があるものを選ぶと、あとで綺麗な葉っぱのプリントがつくれる。
-
遊び方② 葉っぱをセットする
- 葉っぱを置くときは、スクールファイルの中心に置くと後の作業が楽になる
葉っぱの葉脈がしっかりでている面(通常裏面)を上にして、下に敷いたスクールファイルの上に置く。
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遊び方③ 紙を上に置く
- 紙を置くときは、葉っぱが風圧で飛ばされないように慎重に置くようにしよう
葉っぱのプリントをしたい場所を選んで、紙をそっと置く。これで、下からスクールファイル、葉っぱ、紙の順番で置かれたことになる。
遊び方④ クレヨンでこする
紙の下の葉っぱが動かないように、クレヨンで紙の上をこする。この時に、クレヨンを横にしてこすると葉っぱの模様がきれいにでる。
こすり出すときのコツは、2つだけ
慣れればとっても簡単なこの遊びは、はじめは少し苦戦する子供もでてくる。次の2点のコツを紹介するので、子どもと楽しい時間を過ごしてほしい。
●クレヨンの周りについている紙を全て剥がし、横に持ってクレヨン全体を紙の上でこする
●こするときは、葉っぱの中から外を繰り返して葉っぱの形を出していくようにする。
子供がもっと夢中になる、保護者の関わり方
コツを掴むまで、じっくりとつきあってあげよう
クレヨンで葉っぱの模様を擦り出す方法は簡単だけど、綺麗にするには少しコツがいる。子供が上手に出来るようになるようにアドバイスをしてあげよう。
この時に親が上手なアドバイスが出来ないとくじけて止めてしまう場合もあるので注意。
子どもが飽きるまで、何回でも一緒に遊ぼう
子どもはきっと面白くて何枚もいろいろな葉っぱや色で葉っぱのプリントをしたくなるだろう。
この時、もしも親はもう飽きてしまっていても、子どもが満足いくまで一緒に遊んであげよう。
葉っぱ遊びで気をつけたいこと(アレルギーやかぶれる葉っぱには注意!)
イチョウの葉などアレルギーを持っているひとには反応が出てしまう葉や、かぶれてしまうウルシの葉など、子どもが葉っぱを集める際には注意をするようにしよう。
~第5回につづく~
▼気軽に、子供が夢中になれる! 長谷部雅一の過去連載はこちら
Source: CAMP HACK
すぐできる!長谷部雅一・自然遊びのたからばこ#2~Natural ice making~
冬だからこそできる遊びを紹介します
霜柱が出来て朝晩の冷え込みが全国的に厳しくなる頃、子ども達が夢中になる遊びがある。それが氷づくりだ。家の冷蔵庫でも簡単に氷ができるが、自然の気温でできる氷の方が数倍も自由で、想像力をかき立てられるおもしろい遊びなのだ。
気温が低いキャンプ場など、場所によっては3月初旬まで存分に楽しめるが、関東含め大概の場所は2月いっぱいが遊びのピークになる。遊び方を紹介するので、すぐにでも外に出て早速試してみよう!
必要な道具

氷を作るための器は、熱伝導率が高い物がオススメ。今回は主に琺瑯を使った。
基本的には氷を作るための器があればいい。器選びのポイントは、金属製か、琺瑯のものにすること。熱伝導率が高ければ高いほど、器がよく冷えて氷ができやすい。
その他にあるとおもしろいのは絵の具や自然物だ。これから遊び方は紹介していくが、その他にも「これがあったらもっと面白い!」と思うものがあればどんどん取り入れていこう。
氷の作り方
氷の作り方はとってもシンプルだ。念のためポイントも踏まえて説明しておこう。
① 用意した器に水を入れる
水を入れる量は遊び方によって大きく変わってくる。この後の説明も踏まえて好きな量を入れよう。
② 水を入れた器を翌朝まで保管する
氷は一番外気が冷え込む夜から朝にかけてできてくる。住宅地なら北側、キャンプ場なら日が当たらない場所を選んで置いておこう。
氷づくりの変化球〜その1〜 自然物を使ったデコレーション氷をつくろう

今回の自然物の収穫物はこれ。これを集め、厳選するのに2時間は遊んだ。自然物探しだけでも十分楽しい時間になる。
氷を作る前に自然物を入れると、簡単に素敵なステンドグラスができあがる。作り方もシンプルでほとんど準備に手間がかからないので実践しやすいのも特徴。
① お気に入りの自然物を探して採取する
落ち葉や木の実など、気になる自然物を好きなように採取する。周辺に花びらがあれば入れてあげると完成後の氷のイメージがグンと上がる。
② 水を器に1〜1.5cm程度入れる
水は多めに入れすぎないようにするのがポイントだ。水が多いと自然物が沈んでしまったり、狙った厚さの氷が出来ないことがある。
③ 水を入れた器に採取した自然物を配置する
水をはった器に自然物を配置する。吟味した自然物だけに、配置にもこだわりが出る。
自然物は一度濡らしてから配置すると動きにくくなるので、お気に入りの一枚を作りやすい。
④ 翌朝までなるべく平らな場所において氷にする
器を斜めに置いてしまうと氷が薄い部分と厚い部分が出来てしまい、割れやすくなることもある。可能な範囲で水平に置くようにしよう。
⑤ 完成!

完成したデコレーションの氷。一晩待ったあとの成果に大満足。
氷づくりの変化球〜その2〜 色つきの氷をつくろう

絵の具は色つきの氷を作るのには最高の道具。こういうときは惜しげもなくたくさん使って遊ぼう。
色つきの氷を作るのもオススメの遊びのひとつ。絵の具さえあれば幼児でも簡単に作ることが出来る。100円で売っている絵の具でも問題無いので試してみよう。
① 器に多めの水を入れる
この遊びでは、器に水を多めに入れるのがポイントだ。そうすることで、絵の具を入れて色水を作る遊び自体をしやすくなる。
② 好きな絵の具を入れる

色水づくりが止まらなくなって、家中の器につくることに……。
絵の具をそのまま水の中に絞り出して良くかき混ぜる。この時に、数食混ぜて面白い色を作るのも面白い。ポイントは、濃いめの色水を作ることだけ。
③ 翌朝まで保管する
色水氷の方は、水平に余りこだわらなくても大丈夫だ。おそらく翌日には表面に色つきの氷ができているはず。
④ 完成!
色水氷も無事に完成。思った色が出来ると子どもの満足度も上がる。氷はこの後子どもの破壊衝動がなすままに砕かれていった。これも氷遊びの醍醐味だ。
この遊びについてわかっておきたいこと
保護者の関わり方は?
1:遊びから自然科学を体感させてあげよう
自然物拾いや色水づくりは、氷づくりの遊びの一環だが、これをきっかけに自然の季節感や色の三原則を体感することも出来る。目的からはみ出して心ゆくまで自然科学で遊ぼう。
2:時間をかける遊びの面白さを伝えてあげよう
今回の遊びは1日では完結しない。翌朝までかけることで氷ができあがるので、その時間の経過も一緒に楽しもう。
気をつけたいこと
1:低体温症や凍傷に注意しよう
子どもは気づくと身体が冷え切っていることもしばしば。また、霜焼けなどは軽度の凍傷になっている証拠。もちろん霜焼け程度なら子どもに是非とも経験させてあげたいところだが、遊んだあとにしっかりと暖めてあげるようにしよう。
気軽に、夢中になれる! 長谷部雅一の過去連載はこちら
Source: CAMP HACK
海に生きる八幡暁の”足元サバイバル”#1~人は、どうやって生きているのか?~
八幡暁(やはた さとる)という人物を紹介したい
CAMP HACK編集部の担当斉藤です。今回からプロライター連載として、八幡暁さんが加わりました! 全12回連載の予定で月に一度、配信をいたします。アウトドア業界では名が通っている方ですが、聞きなじみがない方も多いのではと思います。それもそのはず。八幡暁さんというリアルアウトドアマンは海に生息しているからです。
それは、誇張表現でもなく、オーストラリアから日本までの海域をシーカヤックで人力移動するような、神奈川県から沖縄県まで単独漕破してしまうような、パワフルな生き方をしている人。それがこの方です。
生きることについて考えている方、キャンプ、ひいてはアウトドアの本質に触れたい方、男の恰好よさを追求したい方、そんな方に、ぜひ読んでいただきたい連載です。まずは第一回ということで、イントロダクションからスタートです!
人は、どうやって生きているのか?
僕は、20歳の頃、「人は、どうやって生きているのか?」という素朴な疑問を持つようになっていました。勉強で評価され、スポーツで評価され、競争は嫌いじゃないものの頑張ってみることに疲れていたのかもしれません。
そもそも、この競争自体が何のためにやっているのかが、わからない。ただ生まれてきて当然のあるものとして目の前に出された選択肢を選んでいたら、やっていたという気がしていました。
お金を稼ぐ為であれば、もっと多様なやり方があるでしょうし、生きる為であれば他にやることがあるはずです。新しく開発される技術や、便利グッツにばかりが目に入ってきますが、ピンときません。人って何してきたんだろう? 若気の至りともいうべき疑問。ただそこに答えを出せない自分もいました。
そんな折、新聞に海で魚を獲って生きる人の記事がありました。銛一本で、何でも獲ってくる男。船もいらない。足ひれとマスク、獲った魚を釣るしておく漁具を引っ張って泳ぐという。身体一つで海に出る。食べ物をお金で買うことが当たり前の世の中しか知らなかった僕は、完全に心を奪われました。
自分も、食べものを獲ることから始めよう。どんな人でも食べないと死ぬのだから。水を探そう。水が無いと死ぬのだから。そして海を潜る毎日が始まったのです。
潜って、捕って、食べるというシンプルな行動
「3分、30m」は誰でも出来る。文字通り、3分間息を止めて、30m潜れるようになるのは、たいしたことじゃない、つまり魚を獲ることは誰でも出来ると漁師が教えてくれました。それを信じて海へ向かっていたら、いつしか出来るようになっていました。
「潜れる海があれば生きられる」ことが腑に落ちただけでは飽き足らず、国内外の漁村を訪れ、そこの漁法を見たり、少しだけ一緒に暮らしをさせてもらうような旅を続けます。その流れで、海を自力で渡り歩く道具シーカヤックを学び、船の就航していない小さな漁村までも航海するようになったのです。
シーカヤックで、漁村を旅するようになって
何百もの漁村を見てきました。都市文明で生きている民から、電気、ガス、水道がない暮らしまで。お金さえあれば、教育の機会が増え、さらにお金が入りやすくなる暮らしがある一方、己を知り、己の土地を知ることで、はじめて生きられる自然と人が近い暮らしまで。
共通していたのは、子供たち。海岸線には子供が溢れ、遊び、よく食べ、お母さんは赤子を抱き、時には兄弟や近所の子供が、代わりに子供をあやしていた姿です。どこにでも苦労と笑いがありました。
しかし、文明の力で便利になったはずの都市生活では、逆に子供が見えなくなりました。時間に追われる大人と子供はどこにむかっているのでしょうか。
何が正解かわかりませんが、自分の感じた違和感。見ただけではダメ。わかったような口ぶりで話すだけでもダメ。『自分がそれを糧に実践すること』が重要。
どういう生き方をするにせよ、自分も楽しみながら、未来の主役である子供たちが楽しく過ごせる社会になって欲しい。その為の、小さな小さな楽しい革命を自分自身に起こしたいと思い、ここに綴りっていきたいと思います。
Source: CAMP HACK