写風人

駒ヶ根アウトドアライフ#04:焚き火の薪づくり

私の薪づくり

最近のキャンプシーンでは焚き火や薪ストーブをよく見掛けるようになりました。
そこで欠かせないのが薪。
私の日常的な薪づくりが少しでもお役に立てればと思います。
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薪づくりといってもキャンプ場やホームセンターで販売されているので、その都度購入して済むのであれば敢えて薪づくりをする必要はありません。
しかし薪ストーブを持ち込んだキャンプを2泊以上するともなれば、薪の消費量はかなりのものです。
常日頃から薪を蓄えたり、現地でいかに拾い集めるかなど、私の日常的な薪づくりシーンを紹介いたしますので、ぜひ参考になればと思います。

薪拾いの基準

我が家のすぐ裏には里山があり、焚き火の燃料となる薪はそこから調達します。
調達といっても立木を無断で伐採できないので、倒木や折れ枝を見定めて拾い集めてきます。
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その見定め方のひとつとして、枝を折って判断します。
パキッと割れる枝がすぐに燃やせる薪。
なかなか折れずにしなる枝は生木の状態なので乾燥が必要です。
ポロッともろく折れる枝は燃えにくいので、そのまま放置して朽ちさせます。

薪づくりの方法

山から運び込んだ腕の太さほどの枝は、それほど特別な道具は必要ありません。

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ノコギリと、斧(おの)もしくは鉈(なた)のどちらか。そしてグローブは必ず着用します。
斧と鉈の使い分けですが、山に入るときは携帯性のよい鉈と折り畳み式ノコギリを持参します。
斧は大きく分けて枝払い用(キンドリングアックス)と薪割り用(スプリッティングアックス)の2種類があります。
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枝払い用(左)は斧身が薄く鋭いエッジが特徴で、小枝の切断に向いています。
薪割り用(右)は斧身に厚みがあり、その形状と重さで食い込むように割れます。
今回は折れ枝などを処理するための斧ですので、枝払い用斧を使用しています。
太い原木にはチェンソーや薪割り斧を使いますが、ここでは専門的になるので割愛します。

拾い集めた原木は斧(または鉈)で枝を払い、太さ毎に分類します。
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その際、斧を真下に振り下ろすと危険ですので、自分の身体がない方向に払っていきます。
払い落とした小枝は適度な長さに叩き切ります。
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地面や石に刃先が当たらないよう、枕木や丸太を利用します。

腕の太さほどの枝はノコギリを使います。
その際、枕木を利用しますが、下の写真の位置では伐り口が徐々に圧迫されて切りづらくなります。

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伐りたい長さの分だけ枕木の外側に出し、伐り口が開いていくようにノコギリを入れます。
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横たわっている大きな原木を伐る時も、どの方向に伐り口が圧迫されるかを見極める事が肝心です。

太めの枝がまだ生木の状態なら、更に縦に半分に割ります。
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両足を開き、斧は真下に振り下ろす感覚が最も安全な割り方だと思います。
割った薪は切断面が広くなり、丸太のままの状態よりも早く乾燥します。

雑木林は薪の宝庫

このように薪は意外と身近にあるものです。
近くに荒れ果てた雑木林や里山などがあれば、そこは薪の宝庫。
私有地に勝手に入ることはできませんが、公用地なら役所に一言声を掛けておけば、ボランティア活動として堂々と薪集めができます。しかもタダで・・・。

ちなみに我が家の裏山続きの焚き火場には、大きなかまどが設けられています。
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これは前方後円墳型のかまどで、長い原木をそのまま燃やせる形にしています。
原木を伐る手間もなく長時間燃え続けるという「ものぐさ風」の焚き火です。

かまどの種類についてはまたどこかで取り上げるとして、今回のテーマは薪づくりでしたので次回は焚き火周りで使う道具などを紹介したいと思います。

#01・02・03の記事はこちら

Source: CAMP HACK

写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#12:写風人が拘る焚火論

焚火をテーマにした連載もお陰様で最終回を迎えました

振り返ってみると単なる焚火も奥深いものがあると改めて感じています。最終回は私が拘る焚火論を綴って締めくくりたいと思います。その前に、11月は連続して焚火イベントに参加しましたので、まずその報告を致します。



11月3日、長野県駒ヶ根市にあるファイヤーサイドさんで創立30周年イベントが行われました。今年のテーマは「薪火でつなぐ」。私は斧メンテと森暮らしのファイヤープレースを実演しました。

イベントでの実演は、日ごろ大切にしているもの

火のある暮らしといえば薪づくり。薪づくりといえば斧。いくら強靱な斧といえど日頃のメンテナンスは大切にしたいものです。

これは20年近く愛用している斧ですが、刃先の欠けはひとつとしてありません。少しでも欠けたらすぐに研ぐ。ひどくなってからはメンテナンスも大変です。

日頃の手入れが何十年も新品同様の刃先を保ってくれるのです。また皮ケースはミンクオイルで、ヒッコリー材の柄は亜麻仁油入りのビーズワックスで手入れしています。

そしてこちらは森暮らしに常設してある焚火場を再現しました。次のイベントにも登場するので後ほど詳しく紹介したいと思います。薪火がテーマであるこのイベントには様々なアイテムが登場していました。

錆びた鉄の味わいを楽しむアウトドアファイヤープレース「Tipi」ティピ。表面を錆びさせることで内部を保護し、優れた耐候性が得られます。また六角形と台形の屋外用薪入れ「Hexbox(ヘックスボックス)」。2つの形を組み合わせることにより様々なパターンが形成されます。ティピと共にコーディネートすれば、錆びた鉄と炎が織りなすワイルドなアートオブジェが完成です。薪でごはんを炊くと言えば、やっぱりかまど。

今更、自宅にかまどを作るなんて到底無理ですが、これならすぐに設置可能。レトロなタイル張りのファイヤーサイドかまども参考展示されました。薪がパチパチ爆ぜる音を聞きながらごはんを炊くって、何か幸せな気持ちになります。適度なお焦げもあって、とても美味しく頂きました。他には、薪ストーブユーザーのみならず焚火好きのキャンパーにも見逃せないアイテムが大集合。

すでにキャンパーの間でも人気を誇る「グランマ―コッパーケトル」。関西から来られた知り合いも大小2個買いしたようです。

僅かな熾き火からあっという間に炎を甦らせる火吹き棒「ファイヤーブラスター」

ふいごの発想で大きな風力が得られる「シュッポ」


薪づくりに欠かせないスウェーデン製の斧「グレンスフォッシュブルーク」

焚き付けづくりの新アイテム「キンドリングクラッカー」

炎を操る1本4役の火ばさみ「ファイヤーバード」など、火のあるキャンプライフに是非揃えておきたいアイテムが勢揃い。参加者一人一人が薪火でひとつにつながった楽しいイベントでした。

(一部商品画像はファイヤーサイド株式会社より出典)

ワークショップでは焚火の空間を演出

翌週11月11日には北軽井沢スウィートグラスさんのアサマ狼煙に参加しました。私は焚人の間で焚火空間の演出と花炭作りのワークショップです。

こちらが私のコーナー。普段キャンプ場に出掛けることがないので、森暮らしでの焚火場はこんな自然素材で作った据え置き型になります。ケトルをぶら下げているのは三脚タイプのトライポッドではなく4脚のクワトロポッド。

父親が愛読していた50年前のキャンプカウンセラー教本から真似たチッペワ食器棚という炊事道具です。この棚は枝の先端や棚にたくさんの鍋などを掛けることができるのが特徴です。


また中段に枠を作り、木の枝を渡して鍋やケトルなどを掛けられ、その下で焚火をすれば料理も出来ます。

そしてこちらは枝分かれを利用した物干しタイプの道具掛け。真っ直ぐ伸びた白樺は枝分かれが多く何段階もの調節が可能です。ただ白樺は燃えやすいので焚火との併用には不向きかもしれません。

一方、イベント会場では開場を控え至る所に火が入り始めました。


のぼりと煙で、そこはあたかも戦国時代の様相。


火が入ったのは、長い丸太をVの字に切れ込みを入れた北欧式ロング焚火。そして大小いくつも立ち並んだスウェディッシュトーチ。丸太をふんだんに使った焚火は自然豊かな森に囲まれたこのキャンプ場ならではの演出です。

やがて浅間山に陽が沈む頃、それぞれの炎卓を囲んで焚火めしが始まります。

火のあるダイニングは、自ずと笑みもこぼれ話も弾みます。料理も不味い訳がない!

空腹を満たしたところで、いよいよアサマ狼煙のクライマックス「華焱の陣」が開炎。

はじめに100人の焚人による点火の儀が行われ、点火と同時に大迫力の巨大やぐらが天高く燃え上がります。

フィナーレは音と炎のパフォーマンスユニット「ゴロピカ」によるファイヤーショーで幕を閉じました。

私もこれだけ焚火に特化したイベントは初めてでした。焚火に慣れている私でさえ感動しきりでしたから、初めて参加した子供達には忘れられない体験だったに違いありません。

炎卓に火を入れる前は子供達自らが枝や落ち葉を拾って火種集めをし、自分たちで火を熾す。串に刺したソーセージやベーコンを焼いて食べる。

点火の儀のトーチも子供達の手によって行われました。火は簡単には熾せない、火は熱く火傷する、火の扱いを間違えると危険である、など身をもって体験したことでしょう。暮らしから火がなくなりつつある今、子供達がこの経験をどう活かしてくれるか楽しみでもあります。

最後に私自身が拘る焚火というものがあります。これはあるキャンプイベントの冊子で綴った文章です。

「白人は間抜けだね。火を燃やしすぎて熱くて近寄れないでいる。たかがソーセージを焼くだけなのに牛が丸ごと焼けるような大きな焚火だよ。インディアンをごらん。小さな火を上手く使って愉しんでいる。」

これはインディアンの皮肉たっぷりのエピソードです。

「ジャンジャン燃やせ」「景気よく燃やせ」は単なる薪の無駄遣い。少ない薪でいかに効率良く焚くかが腕の見せ所です。また写真業に携わる者として炎には強い拘りを持っています。小さな焚火を前に、ゆらゆら彷徨う透明感のある炎を創りだすことに面白みを感じます。大きく激しく燃える炎は決して魅力的だとは思っていません。

「焚火は小さく効率良く、炎は思うがままに操る。」それが焚火に対する私の信条です。

還暦を過ぎた頑固じじいの戯言が最後まで続きましたが、連載にお付き合いして頂き誠にありがとうございました。皆さまのキャンプライフがより愉しく有意義になりますよう心からお祈りしています。

写風人の過去の記事はこちら

Source: CAMP HACK

写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#06:無限の可能性を秘めた直火スタイル

焚き火と言えば・・・?

焚き火にまつわるエピソードがあります。

以前、仲間と共に焚き火料理をする機会がありました。私は遅れて参加することになり、後輩に焚き火しながら待っていてくれと連絡しておきました。到着するとその焚き火の姿に唖然!なんと井桁型(いげたがた)で派手に燃やしていたのです。すぐに井桁をくずし燃焼を抑えましたが、後輩にはこの焚き火がなぜダメだったのか理解できなかったようです。

合掌型・井桁型

「焚き火」と言われて、誰もが思い浮かべるのがこの2つのスタイルだと思います。

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左が合掌型で、ウィグワムまたはティピー型とも言われます。(どちらも円錐形テントの名)
火口や焚き付けを中心に置き細い薪から徐々に円錐形に薪を組んでいくスタイル。空気の通りが良く縦に薪を組んでいるので燃えやすく、すぐに熱量が欲しい時には効果的ですが燃焼時間は短くなります。
右の井桁型は、薪を井の字に組んでいくスタイル。空気の入り口になる隙間が多く、中の焚き付けが燃え上がると構造上火柱が真上へと高く燃え上がります。大人数のキャンプファイヤーに多く使われます。

どちらも火の勢いが強く、薪の消費量も多いので経済的な焚き火とはいえません。また料理にも不向きです。
焚き火といっても用途によって様々なスタイルがあり、焚火台やファイヤーピットなど火台を用いたものを含めると数知れません。ここは直火に絞り、どんな焚き火が経済的で料理に適しているのか、私が普段行っている焚き火をいくつか紹介したいと思います。

並列型またはV字型

太めの枕木を2本並行(またはV字)に置いて、その中で燃やすコンパクトな焚き火スタイル。
薪の消費量が少なく火持ちもよく、五徳不要で調理もできる、私が最も多用するスタイルです。

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まず枕木の中で燃やし始めると徐々に枕木へと火が燃え移り、熾きとなって長時間燃え続けます。料理で強火が欲しいときには針葉樹の薪を数本くべれば炎の勢いも増し、煮込み料理なら枕木の熾きだけで弱火を維持します。

また枕木が五徳の役目を果たすので、調理スペースを多くとりたい時には枕木を長くし、V字型に組み直せば小さなケトルをのせることも出来ます。

合掌型との組み合わせ

焚き火スペースが広くとれる場合は、合掌型と組み合わせる場合もあります。

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片方で合掌型に組んで早く燃焼させ、お湯をすぐに沸かしたい、強火で料理したい時には効果的です。

野外料理では基本的に熾きの状態が最も安定した火加減になるので、合掌型で熾きをつくり調理するかまどへ移すのが効率よい焚き方になります。

落とし穴型

名前の通り深い穴を掘って、その中で焚き火をするスタイル。

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穴の底に熾きがたまり、立てた薪がゆっくり燃えて自動的に下に落ち込むという焚き火です。火力も弱いのでトライポッドに吊して煮込み料理などに向いています。

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かまどは石を囲むことで輻射熱が得られ、鍋やケトルの保温にも役立ちます。また穴の中で燃やすので、夏の暑い時期や風の強い時に向いています。放っておいてもゆっくり燃えてくれるので、他の作業に専念できるとても便利なスタイル。

スター型・インディアンファイヤー

太めの原木を星形に配置し中央で燃やすスタイル。

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5本の原木がタバコのように端から徐々に燃えていくのでシガーライトファイヤーとも呼ばれ、アメリカ先住民族がティピーの中で燃やしていた方法です。

中央に熾きが溜まりやすく穴を掘って焚き付けを燃やし原木を放射状に並べます。原木を伐らずにそのまま使い、燃えるに従って足で中央へ押し込むので「怠け者の火」とも言われています。長時間安定した火力を得られるのが特徴。

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それぞれの原木の間に石を置けば五徳代わりにもなり調理も可能です。

スロープ型

両サイドのスロープに薪を並べ、中央で燃やすスタイル。

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大きめの原木を両サイドに置き、なるべく真っ直ぐな枝2本ずつでスロープを作り丸太を並べます。中央に穴を掘り熾きを溜まりやすくして並列型の焚き火にします。一番下の丸太が燃え尽きる度に下へと補充される全自動型。もちろん中央で調理することもでき、かなり長時間の焚き火が可能になります。

丸太の焚き火

丸太の焚き火といえば、サントリーのコマーシャルで人気の出た「スウェディッシュトーチ」を思い浮かべます。

スウェーデン発祥のように思われますが、本来はフィンランド式のかがり火のようです。丸太を立ててトーチにするだけではなく、横置きにした焚き火方法もあります。

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例えばこの溝のようにえぐられた丸太はフィンランド式に使えそうです。

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枕木に丸太をのせるだけで設置完了。溝にスギッパを敷き詰め小枝を散りばめて着火すれば、あっという間に燃え始めます。

ある程度燃えれば丸太そのものが熾きとなってジワジワと燃え続けます。但し、十分に乾燥していなければ燃えにくく大量の煙が発生します。

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横置きはトーチスタイルよりも多くの料理が可能になり、もっと長ければ多人数の焚き火料理にも対応できます。

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枝で作ったスタンドにのせれば「かがり火」風にもなります。今回はたまたま溝がある丸太でしたが、チェンソーでV字型に切り込みを入れれば作れます。

ここに紹介したのはほんの一部の直火スタイルです。木を燃やすという単純な行為だからこそ、直火は無限の可能性を秘めている気がします。奥が深いほど愉しくなりますね。

写風人の他の記事はこちら

Source: CAMP HACK

駒ヶ根アウトドアライフ#03:冬キャンプの薪ストーブ

冬キャンは薪ストーブでポカポカ。ちょっとその前に・・・

近年キャンプにも薪ストーブが多く使われるようになってきました。
断然暖かいし、料理も出来るし、揺らめく炎を眺めているだけでも幸せな気分になります。
当初、予定にはありませんでしたが冬キャン突入していることもあって急遽テーマを変更しました。

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薪ストーブといっても本格的な住宅用ではなく、キャンプにも使える簡易型薪ストーブに触れたいと思います。

昔からある時計型やタマゴ型を始め、最近は海外製品も目立つようになってきました。
そのほとんどが鉄板もしくはステンレス製で、携帯性を考慮して軽量化されています。
それ故、半永久的に使えるものではないので数年使っている場合はよく点検し、穴が開いたり変形してきたら、部品交換するか買い換えが必要です。

設置

屋外で使用する場合はさほど気にすることはありませんが、問題はテント内に薪ストーブを設置する場合です。
ほとんどのメーカーはテント内での使用を想定していません。
住宅用薪ストーブでも壁との離隔距離や炉床の大きさ、周辺可燃物の保護など一段と設置環境が厳しくなる一方、テント内での薪ストーブは安全性の確保がまだまだ甘いように思われます。
いくら火の粉に強いコットン生地と言っても、防炎加工が施されているとは限りません。

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提供:hanauta63

生地近くに設置する場合は不燃物の炉壁を設置するのも有効な手段です。
また寝具や衣料など燃えやすいものはなるべく離し、ガス・灯油などの燃料系は同じテント内に置かないようにしましょう。
テント内での使用は一酸化中毒に注意し、警報器の設置も必要になります。

煙突

薪ストーブの設置で最も重要な要素が煙突です。
よくテント内に煙が逆流してくると言った事例をよく聞きますが、そのほとんどは煙突が原因です。
まず考えられるのが、
・煙突が低い
・煙突の横引きが長すぎる、煙突の曲がりが多い。
・煙突のほとんどが外に出ている。(冷えると煙突効果がなくなる。)
・強風によって煙突から風が吹き込む

効率よく排煙するためには、いかに上昇気流(ドラフト)を作るかがポイントになります。

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薪ストーブはテント内の中央に置き、煙突を真上に立てることが最も理想的な設置だと言えます。
逆に煙の抜けが良すぎて暖気が逃げてしまう場合には、煙突ダンパーで燃焼コントロールすることも出来ます。
薪ストーブによる火災の原因はほとんどが煙突です。高温燃焼しすぎたり、テント接合部には専用のキットを使うようにしましょう。

薪は大きく分けて広葉樹と針葉樹があり、どちらもホームセンターなどで手に入りやすいと思います。

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針葉樹は燃えやすいので小割して焚き付けに使い、広葉樹で火持ちさせるのが一般的な焚き方です。
針葉樹しか手に入らない場合は、高温になりやすいため燃やしすぎないようにしましょう。
倒木や折れ枝も貴重な薪エネルギーですが、朽ちる寸前のボロボロになった薪は可燃性ガスが発生しにくく火力が上がりません。
また生木の状態では、燃えないばかりかタールや煤が煙突に付着し火災の原因にもなり、煙の逆流も引き起こします。
薪ストーブには、よく乾燥した薪を使いましょう。

端材や材木なども利用できますが、塗料や接着剤が使われた木材(合板・集成材)などは有毒ガスが発生します。
また紙類は灰が舞い上がりやすいのでなるべく燃やさない方がいいと思います。
薪ストーブは焼却炉ではありませんので、生ゴミやビニールなどは決して燃やさないようにしましょう。

道具

薪ストーブには、最低限でも火ばさみ、灰かきスコップ、耐熱グローブは用意しておきたい道具です。

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薪ストーブ用温度計もあると、調理や燃焼状況が分かりやすいので便利です。
トリベットはストーブトップでの火力を調節したり、五徳や鍋置きとしても重宝します。
灰の処理に困ったときは蓋付きの灰取りバケツもあります。

慣らし

さあ、いよいよ火入れです。
といって、はりきって新品をいきなりテント内で使うと耐熱塗料などが焼けて悪臭が充満します。
新品の薪ストーブは慣らし焚きが必要です。

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火を起こし焚き付けが燃え始めたら、太めの薪を数本追加し、自然に消えるまでそのままにしておきます。
それを2・3度繰り返せば、慣らし焚きは終わりです。
炉内に残った灰は、火消し壺や灰取りバケツなどに入れて保管し次回のキャンプのために利用します。

燃焼

薪ストーブを設置したら、炉内の底に灰を敷きます。火持ちも良くなり地面へのダメージも軽減できます。
煙突が冷えている場合は、炉内の排気口辺りに固形燃料を燃やして煙突を温めます。
こうすることで煙突からの煙の逆流を防ぎます。

薪の組み方は、中くらいの太さの薪を下に敷き詰め、燃えやすい焚き付けを何本か積み上げます。

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点火はファイヤースターターが最も簡単で安く、7・8分燃え続けるので確実に火が熾せます。
徐々に焚き付けに火が移り、やがてすべての薪が燃え始めます。
このまま暫く燃やし続け、熾きになりかかる前に数本追加していきます。

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ストーブトップに温度計を置き、約350度を越えないように注意しながら、この焚き方を繰り返していきます。
煙突が真っ赤になるほど燃やしすぎるのは薪ストーブにダメージを与えるばかりではなく、火災の原因にもなりますので気を付けましょう。

薪ストーブ料理

薪ストーブは暖房ばかりでなく、料理の熱源としても利用できるので冬キャンには欠かせませんね。
絶えずお湯が沸いているのも魅力です。

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私のストーブは天板の蓋が何重にもはずれるので、羽釜や中華鍋も料理できます。
炉内でダッチオーブン料理をしたり、ストーブ底でピザも焼いたり出来ます。
薪ストーブを選ぶときは、クッキングストーブとしての機能にも注目したいですね。

撤収と手入れ

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薪ストーブの撤収は、炉内の灰が完全に消えたことを確認して火消し壺に入れて持ち帰るか、現地の灰処理場に捨てましょう。
炉内に灰が残ったまま保管すると、酸化して錆びやすくなります。
灰はきれいに取り除いて、油を薄く塗っておくのも錆対策になります。

また煙突内に煤が残っていると火災の原因にもなりますので、煙突掃除も定期的に行いましょう。

 

#01・02はこちらから

Source: CAMP HACK

写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#10:焚火で焼きフルーツ

焚火には常にモラルが付きまといます

つい最近も無料キャンプ場が焚火禁止になった話を耳にしました。焚火は自然へのダメージも囁かれていますが、それよりも無謀な焚き方による火災や焚火跡の不始末による景観上の問題ではないかと思っています。キャンプ場には痕跡を残さず感謝のみ残す。こうしたモラルを常に発信し続け、浸透させていきたいものです。

さて、私のキャンプの舞台となるフィールドは、隣家への迷惑などなんの制約もない環境で焚火を愉しめるこの森暮らしの地です。

焚火で焼きフルーツを、試す

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夏至の頃と比べると、このフィールドも日陰になる時間帯が多くなりました。焚き火は四季を通して愉しめるものですが、気候的にも条件的にも秋ほどベストシーズンはないと思っています。そして味覚の秋、実りの秋、食欲の秋。

本格的な秋には少し早いですが、今回は焚火で焼きフルーツです。どのように調理しようか迷いましたが、ストレートに焼くとどうなるか試してみました。
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調理器具などは使わず、シンプルに枝を串として利用します。枝串を使う場合は直接食材に触れるので、かぶれやすいハゼノキやウルシ、ヌルデには注意しましょう。

またトゲのあるサンショウやタラノキ、ニセアカシアなどは厄介です。松、杉、ヒノキ、クスノキなどは樹脂の匂いが強すぎるので不向きかもしれません。
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串を立てる方法は色々ありますが、回しながら焼きたいので枝を支えにしました。枝支えはYの字分かれではなく、トの字型を使ったほうが地面に打ち込みやすいです。
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セッティング完了。支える枝は枕木側に立て燃えにくくします。安定した熱を加えるため焚火は熾き状態にします。
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用意した果物はパイナップル・洋なし・りんご・梨です。以前焼きフルーツに接する機会があったので色々調べてみると、全般的に甘みが増し栄養価も高くなるそうです。例えばみかんなどは正月飾りを焼く左義長(さぎちょう)などで焼いて皮ごと食べる風習があります。

果物の皮には多くの栄養素が含まれているので皮ごと焼いた方が効果あり、果物の焦げは発がん性がないのでこんがり焼いて丸ごと食べる方が理想的だそうです。
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焼くと美味しさが増す果物は、ぶどう・りんご・バナナ・いちじく・プルーン・パイナップル・ネーブルオレンジ・キウイなどが挙げられます。

中でもパイナップルはそれ程好きではありませんでしたが、いまや一番のお気に入りです。青くてまだ食べるには早いかな?というパイナップルでも、火に吊しておけばすぐに完熟になり酸味が和らぎ甘みがグッと増します。
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更に、シュラスコ料理などで目にした方もあると思いますが、皮を剥いて直火で炙るパイナップルは絶品。表面の香ばしさの中に濃厚な甘さとみずみずしさが閉じ込められたような味わいです。キャンプで食べ残ってもクーラーボックスで冷やしておけば更に美味しくなりますよ。
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さてトーンは少し下がりますが残りの3つの果物。まず洋なしと梨は初めての体験です。どちらも似たような種類ですが洋なしはまずまずの美味しさです。甘くトロンとした食感になりますが、煮込んだ方が果汁を吸い込みもっと美味しくなるかもしれません。梨は果肉がふにゃふにゃになり、個人的には生のままの方が美味しいと思います。そして焼きフルーツの中では最もポピュラーなりんご。シロップでの焼きりんごを食べ慣れているので、やはり単純な素焼きは物足りなさを感じます。

そこで、今更ながらですが焼きリンゴのレシピをご紹介します。りんごは紅玉を使います。焼き上げると強い酸味の味わいがでて、熱を加えても歯触りが良いことから焼きリンゴに向いていると言われています。

焼きリンゴのレシピを紹介します

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三温糖・ラム酒・シナモン・レモン汁・水でシロップを作り、くり抜いたリンゴの中にグラノーラ、バター、シロップを入れます。ダッチオーブンの底に隙間なくアルミホイールを敷き詰めます。その方が後の手入れが楽になります。蓋をして焚火の中へ。
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焚火の熾きを広げ、そこへダッチオーブンを置きます。下火はごく弱く、上火はチャコールブリケッツを使いました。この状態で約30分。時々シロップをかけ回しりんごが柔らかくなったらマシュマロをトッピングします。
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再び蓋をして上火で約3分。マシュマロがこんがり焦げれば出来上がりです。本来ならバニラアイスの方が美味しいですが、アイスクリームが用意できないアウトドアでのアレンジです。

マシュマロの甘さとりんごの甘酸っぱさ、そしてグラノーラのサクサク感がちょっとしたアクセントになり、ひと味違った焼きりんごが味わえます。今回、試すことが出来なかった果物も多くあり中途半端なレポートになってしまいました。

これを機会に、皆さんでキャンプやBBQなどでいろんな焼きフルーツを試されてはいかがでしょう。私が焼きパイナップルに目覚めたように、お気に入りの焼きフルーツに出会えるかもしれません。次回はややマニアックになると思いますが、焚火の応用について触れたいと思います。

Source: CAMP HACK

駒ヶ根アウトドアライフ#02:森暮らしの火起こし

火口は、森の中から

火の起源は、自然の山火事などその種火を持ち帰ったことが始まりだとされています。
その時代には、種火を絶やさず生活し続ける工夫があったと言われ木を擦り合わせて火を作りだしたのはもっと後の時代の事のようです。

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現代では火を焚く生活はごく希でしょうが、K-BASEでは日常的に焚き火をしています。
今回はいつもどのように火起こしをしているか、火口(ほくち)や焚き付けは何を使用しているかを中心に話をすすめたいと思います。

私の場合は、最初に火を付ける燃えやすい材質の事を火口といい、次に火を移していく材質を焚き付けと呼んでいます。
最も多く利用する火口はスギッパ(枯れた杉の葉)で、焚き付けはよく乾いた小枝などです。

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K-BASEは杉の森に囲まれているので、その森がなくならない限りスギッパには不自由しません。
着火はマッチを使いますが、祖母が営んでいた雑貨店の残りがたくさんあり特にマッチに拘っている訳ではありません。
時にはライターやファイヤースチールなども使います。

以前、杉林のあるキャンプ場で見た光景です。

ある人は固形着火剤で火起こし、またある人はガスバーナーで火起こし、そして一方ではフェザースティックをせっせと削っている。
「そぐそばにスギッパがいっぱい落ちているのに・・・」
臨機応変にその場の素材を活かした着火方法にも目を向けたいところです。

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スギッパの他に利用している火口は、チェンソーの切り屑に灯油を染み込ませたもの(中央)と登山の際に拾い集めたダケカンバの樹皮(左)です。
どちらも一瞬で火が付きます。
細く避けやすい樹皮や繊維質の枯れ草なども良く揉みほぐして使います。
ヤニをたっぷり含んだ松ぶしや脂松(やにまつ・こえまつ)も昔はよく使いました。
薪ストーブユーザーがよく使うファットウッドという着火材もその一種です。

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乾いたスギッパが採取出来ない時は、麻ひもをほぐしファイヤースチールの火花で着火させる事もあります。
紙類では、新聞紙は灰が舞い上がりやすいのであまり使いません。
牛乳の紙パックなどはやや悪臭が漂うので、燃やすよりリサイクルとして出します。
着火そのものを楽しむなら、チャークロス・火打ち石、フェザースティックなどの選択肢もありますが、普段の火起こしで好んで使うことはありません。

K-BASEでの焚き火は、調理のためであったり外作業の一部であったりと用途は様々です。
ここでは、外作業に取り掛かる前の焚き火を紹介します。

長く焚き火を楽しむために。熾き火の方法をお話します

「焚き火は火起こしから少しずつ薪を加え、炎を育てるように燃やす。」とよく言われますが、私が作業前に行う焚き火は、育てることなく一旦火を付けたら自然に燃え続ける焚き火です。

枕木となる大きな原木2本を並行におきます。
これは風除けの効果と熾きを蓄える働き、また鍋やケトルを置くかまど代わりにもなります。

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その中に薪を敷き詰め、火口になるスギッパをのせ小枝を散りばめます。

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スギッパに着火した後は一切焚き火に触れず、薪も追加しません。
炎は上で燃えあがるものですが、熱はジワジワと下の薪にも伝わっていきます。
これは薪ストーブでもよく行う焚き方です。
焚き始めは付きっきりになりがちですが、この方法ならその間の時間は有効に使えるのです。

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数時間経過した状態です。
たとえ炎が消えていたとしても、太い原木には熾きがしっかり残っています。
ここによく乾いた小枝を加えれば、すぐに炎は復活します。
色々な利点がありますので、直火可能なキャンプ場ではぜひ一度試してみてください。

次は焚火台を使ってこの方法を試してみます。

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用意する道具は、鉈か斧、そしてグローブ。
薪はキャンプ場などで手に入りやすい針葉樹の薪束を使ってみましょう。
まず樹皮をきれいに剥がし、細かく揉みほぐして火口とします。
太い薪や節のある薪は残し、割りやすい薪を鉈か斧で細かく割っていきます。これが焚き付けになります。

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こうして、ひとつの薪束から火口や焚き付けを作り、中くらいの薪と太い薪が残ります。
次に焚火台への薪の組み方です。火持ちを良くするなら焚火台の底に堅木の塊を入れます。
不揃いの備長炭などもいいと思います。

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その上に薪を並べ、火口を置いて細かな焚き付けをのせていきます。

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マッチ又はライターで火口に着火すれば、しばらく手を加えなくても自然に燃えていきます。
熾きが十分に蓄えられたら、薪を少しずつ追加していきます。

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焚火台は燃えやすい構造なので、薪を立てたりせず隙間なく置いた方が薪は長持ちします。
派手にボウボウ燃やすのは、少々稚拙な焚き方。
小さな炎で長く燃やし続ける、これが品のいい焚き方だと私は思います。

最後に焚き火(野外焼却・野焼き)の条例に関して触れておきます。
平成13年の法律改正から、すべての野外焼却が禁止になりました。
しかし各自治体にはそれぞれ特例として認められている焼却もあります。
例えば宗教上の祭事や農・林作業での焼却、キャンプ場施設での焼却などです。
気になる私有地での焚き火ですが、駒ヶ根市の場合は「自宅でのたき火その他日常生活を営む上で通常に行われる焼却で軽微なもの」との特例が設けられています。
ただし、近隣への迷惑行為などいくつかの注意書きが付則されていますので、節度ある焚き方も大切です。
いくら直火可能なキャンプ場といえど、非常識な行為によって焚火台の使用も禁止になった事例もあります。
ましてや許可なく他人の山や森に入ってブッシュクラフトの真似事をするような行為は論外です。

理解できない人にとって、焚き火は迷惑以外の何者でもないのです。
最低限のルールとマナーを守り、焚き火が永遠に人の心を和ませる重要な役目を担ってくれる存在であることを願っています。

次回は、寒くなってきたこの季節に欲しくなる「薪ストーブ」についてお話します。

 

Source: CAMP HACK

写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#09:焚火料理とそのアイテム

夏の焚火は、まだ続く。

夏の焚火はどこか懐かしさを感じます。10代後半から20代にかけて、夏休みのほとんどはキャンプ指導に明け暮れていました。

その頃のキャンプはサイトごとに直火を熾し、飯盒と鍋でカレーづくりの一点張りです。夜はキャンプファイヤーのレクリエーションを進行し、消灯時間を過ぎればリーダー達は焚火を囲んで不寝番でした。焚火まみれの若き日の想い出です。

僅かな余暇を楽しむ鉄鍋料理

焚火料理はその時々によって調理器具も変化してきました。
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1980年代はキャンプに出掛けることも多く軽量コッフェルなどが主流でしたが、1995年に薪ストーブを設置したことがきっかけで鉄製品へと変わっていきます。ちょうどその頃は多忙な時期でもあったので、キャンプとも遠ざかっていきました。

そこで僅かな余暇を楽しむために始めたのが、裏山で焚き火しながらのダッチオーヴン料理です。最初は火加減が分からず、鶏一羽が丸焦げになったこともあります。徐々に経験を重ねながら多人数のイベントも行うようになり、鉄鍋の種類もここまで増えてしまいました。
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西部劇に憧れていた年代ですので、100年以上そのスタイルを変えないダッチオーヴンはカウボーイそのものだと思っています。
これは菊池仁志氏著書の中で最も好きな文面です。

・・・カウボーイは朝食を終えると焚き火の脇に掘った穴に熾きを入れ、食材の詰まったダッチオーヴンを沈めて再び熾きで覆う。仕事に出払ってしまったキャンプサイトには誰もいない。ダッチオーヴンは温められた大地に包まれ、たった一人で料理を仕始める。仕事を終えたカウボーイ達は、熾きのまわりに吸い寄せられるように集まる。熾きを掘ると鋳鉄製の円盤が姿を現す。グラブで灰を払い、蓋をずらすと湯気が盛大に立ち上がり、食欲を刺激するたまらないにおいが溢れ出る。一瞬広がったハットの輪が再び吸い寄せられるように狭まった。いくつかの鍋が掘り起こされ、蓋を開けるたびに湯気の奥から姿を現す。それらの料理は噛むたびにおいしさの粒を弾けさせ、溶けて胃に流れ込み、ネバダの砂漠に吸い込まれる水のように身体の隅々へとしみ渡る・・・。(出典:菊池仁志著「ダッチ・オーヴン」)

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極弱火であれば2・3時間放っておいても鉄鍋自身が料理を作るので、その時間は有効に使えるわけです。その点アウトドアでは必須のアイテムです。そんな万能調理器のダッチオーヴンですが、油で手入れするため繊細な料理の前には油分を完全に取り除く必要があります。
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そのために用意したのが南部鉄器のごはん釜です。内面がホーロー加工されているので油で手入れする必要がありません。
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すべてが鉄製なので焚火の中に放り込んでも平気。もちろんガスでもIHでも熱源を選ばないので普段使いにとても重宝します。

森暮らしのフライパン料理

2013年に駒ヶ根での週末森暮らしが始まってからは、ほとんどの余暇は森暮らしに費やされてしまいます。しかも滞在中は野外作業や住まいのリフォームに追われ、料理に時間を掛ける余裕がなくなってきたこともあり、素早く出来るフライパン料理が多くなりました。
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考える余裕がないときは、厚切りベーコンとパンだけで済ませることもあります。
それではいかにも料理らしくないので、少ない食材でボリューム感もあるカウボーイ風の豆料理をひとつご紹介します。
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材料は合い挽き肉300g、キドニービーンズ380g、ミートソース缶。
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焚火の火加減は、十分熾きになった状態で調理します。
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フライパンに油をひき、軽く塩コショーしたひき肉を炒めキドニービーンズを加えます。
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続いてミートソースを加え、火が通ったら出来上がりです。本来ならこれに玉ねぎのみじん切りを加えると更に美味しくなりますが、野外作業中はその手間を省いてしまいます。またミートソースの代わりにトマトソースを使い、チリペッパーなどを加えるとチリコンカーン風に仕上がります。

豆類は食物繊維や栄養が豊富で、健康や美容にも良い食材です。アウトドアでも気軽に扱える食材ですので、定番料理に加えてみてはどうでしょう。次回は焚火でのスイーツづくりをご紹介したいと思います。
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Source: CAMP HACK

写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#08:キャンプライフでのお湯の恵み

森暮らしでキャンプの真似事をしています。

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野外作業の合間にコーヒーを飲んだり食事をしたり、時にはボ~っと焚火を眺めたり……。そこには常に火があり、お湯が沸いている森暮らしのプライベートサイトです。

焚火の中では脇役のような存在のお湯。しかしその役割は極めて多彩です。今回は焚火における「お湯」について触れたいと思います。

焚火とケトル

まずお湯に欠かせない器具としてケトルがあります。
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ケトルに関しては何故か執着心があり、その数も必要以上に多くなってしまいました。中でもお気に入りはグランマーコッパーケトル。

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焚火の煤が付着すると銅本来の色合いが失われるため、室内用と焚火用を分けています。元々は薪ストーブ用として使っていましたが、たっぷり沸かせる大容量は野外でも有り難い存在です。
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取っ手とハンドルの使い勝手がよく、ケトルを吊り下げたままでも滑らかに注げます。また銅製品は熱伝導率も良く、使い込まれていく程にその価値が増していく逸品だと思います。

焚火とお湯

野外ではお湯が手に入りづらい環境だからこそ、たっぷりのお湯はキャンプライフにゆとりを与えてくれます。例えば食べ終わった後の鍋や食器。

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油汚れや焦げ付きなどは、お湯を注いでおけば後の手入れも捗ります。
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また汗ばんだ身体もボール一杯のお湯があればサッパリ。そして焚火の最後の処理。直火出来るキャンプ場では真っ白な灰になるまで燃やし尽くすのがマナーです。灰を処理した後も念のためにお湯をかけて消火しておきます。

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ここ森暮らしでは大きな原木を枕木にしているので、丸一日燃やし続けても燃え尽きることはありません。終わった後はしっかりお湯をかけて鎮火させ、その枕木は何度も利用します。

焚火とワイルドコーヒー

焚火のお湯は利用範囲がとても広いですが、なんといっても関わり深いのがコーヒーではないでしょうか。
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普段コーヒーは地元の珈琲豆専門店でローストしてもらっていますが、森暮らしではたまに自家焙煎しています。それほどシビアに味を追求している訳でもないので、私好みの豆ができれば満足する程度です。また野外でのコーヒーはあくまで雰囲気重視。

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普段使っている抽出器具を使って淹れた方がそりゃ旨いに決まっていますが準備するのも大変だし、直火の前でこれは似合わないですよね。できれば器具は最小限に抑えたいところです。

かといって、カウボーイ流のポットで煮出すコーヒーは雰囲気としては満点なのですがさほど旨いとは感じませんし、ポットの中のコーヒーかすを洗うのも面倒です。そこで私はお茶パックを使います。

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分量は通常よりも少し多めの豆をパックに入れ、斧の背や石で粉々に潰します。パックに脂分が付着するのでそれも旨みになるような気がします。
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パックを先にポットに入れ、次にお湯を注ぎます。沸騰したお湯をそのまま注ぐと苦み渋みが出やすいので、私は一旦カップにお湯を注いでから使います。ポットを振ったり揺らしたりせずに、そのまま4、5分放置。
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カップにゆっくり注いで出来上がりです。プレスに近いこの淹れ方は苦みもなくマイルドな味わいに仕上がります。また器具も少なくコーヒーかすの後始末も簡単なので、野外ではこの方法を多く利用しています。

使い終わったコーヒーの粉は、いろんな使い道があります。消臭効果はご存じだと思いますが、雑草の抑制にも役立つので敷地にばらまいています。
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またアリやナメクジ除けにも効果があるようです。庭で試したところ、すべてのアリが粉を避けて通っていきました。アリの多いキャンプ場では効果があるかもしれませんね。

Source: CAMP HACK