秋冬キャンプデビュー予定のみなさん、装備は大丈夫?
経験豊富なキャンパーたちが口を揃えてベストシーズンという、秋冬。そんな評判に心動かされ、今シーズンデビューを計画中の方もいるのでは?
しかし春夏とは気候がまるで違うため、装備も見直す必要がありそうです。具体的には何が必要なんでしょうか?
秋冬キャンプ経験者に聞いてみた
それを知るべく、CAMP HACK公式アカウントのストーリーズで「秋冬キャンプで大変だったこと」を聞いてみました。500件を超える回答結果から、特に多かった事例をピックアップ! そこから、対策と必要アイテムを洗い出してみました。
行ってから準備不足に気づく……なんていうことのないように、計画中の方はぜひ一読してくださいね!
“秋冬キャンプは〇〇だった”その①「防寒グッズが足りず寒かった」
こんなエピソードがありました
昼間と夜の寒暖の差が思っていたよりあり、寒くて寝れなかった。
寒さで手がかじかんで、テントの撤収が進まない。
寒すぎて眠れない。湯たんぽに助けられた。
地面が冷たくて凍えながら寝た。
足の感覚が常に無い(ほど寒かった)。
まず多く寄せられたのが「寒さ」。これは未経験者でも寒いだろうな~と予想はするものの、実際行くと思っていた以上の寒さに晒された方が多かった模様。さっそく対策を考えてみましょう!
対策1:ストーブの導入
確実に暖を取るのに有効なのが、ストーブの活用。石油・ガス・薪など燃料は様々ですが、いずれも電源サイトでなくても使えて場所を選ばないため、秋冬キャンプをフレキシブルに楽しめる点も大きなメリットです。
●質量:11Kg
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●連続燃焼時間:〔0.8kw〕約260分、〔2.0kw〕約100分
●本体重量:5.7kg
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●重量:約11.3 kg
●素材:ステンレス
●耐熱温度:~1000℃
●セット内容:本体×1、煙突×5、煙突蓋×1 火格子×1、灰落とし用スクレーパー×1
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●重量:9.5Kg
●材質: ボンデ鋼板
●塗装:耐熱塗装仕上げ 黒色
●鉄板の厚み:0.8mm
●最大薪長さ: 340mm
●煙突径:106mm
●蓋:270mm
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対策2:部分的に温められる小物をプラス
「足の指が寒くて眠れなかった」「寝るときはストーブを消すので湯たんぽに助けられた」という声も。効果的に暖をとれるサブアイテムも用意しておくと良さそうです。
●質量::630g
●材質::亜鉛鉄板
●容量::2.4L
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※XSはキッズサイズです。
S:EU 35-38 (約22.5~24.0cm)
M:EU 39-42 (約24.5~26.0cm)
L:EU 43-45 (約26.5~27.0cm)
●カラー:リボンレッド、リモージュブルー、ペリドットグリーン、オレンジ
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「寒くて眠れなかった」というエピソードのうち、具体的理由として多かったのがシュラフの性能不足。見直しが必要な方、多いのでは?
“秋冬キャンプは〇〇だった”その②「春夏用のシュラフで眠れなかった」
こんなエピソードがありました
3シーズン用シュラフで冬キャンプに挑み、2年連続で夜中に24時間営業のファミレスへ避難。
春夏用の封筒型シュラフで行ったら夜中に足がスースーしてめちゃめちゃ寒かった。
やっぱ寝袋はいいやつがいい。
シュラフで寝ていたけど寒すぎて、シュラフを二重にした。
日中はもちろん、夜グッスリ眠れないのはツラいもの。テントの中とはいえ、やはり相当寒い秋冬の就寝時には、どんな装備が望ましいのでしょうか?
対策1:思い切って高機能シュラフを導入
安心なのは、氷点下の気温にも対応するとされている高機能シュラフ。いわゆる4シーズン用の寝袋で、快適使用温度・使用可能限界温度ともに-(マイナス)環境に耐えうるものです。
ただ数万円という高値だけに、躊躇する方も多いのも事実……。
●カラー:サンライズレッド(SURD)
●収納サイズ:φ20×40cm(10L)
●リミット温度:-14℃
●コンフォート温度:-7℃
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●生地:表地:15dn オーロラテックス(R)
裏地:15dn ナイロンリップ
●内部構造:ボックスキルト/ダブルキルト
●フィルパワー:スパニッシュダックダウン90-10% (760FP)
●ダウン量:600g
●収納サイズ:φ17×31cm
●総重量:1100g
●快適使用温度 / 下限温度:-4℃ / -11℃
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●収納時サイ:約52×29×38cm
●重量:4.9kg
●材質:表地/ポリエステル 裏地/ポリエステル 中綿/ポリエステル
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対策2:今あるシュラフに防寒アイテムをプラス
そこで3シーズン用の寝袋でも暖かく眠る工夫として、中にインナーシュラフや毛布を入れるという方法もあります。
●収納時サイズ : 8×8×21cm
●重量 : 320g
●素材 : ポリエステル100%
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完全展開サイズ:長さ180cm×幅150cm
●収納サイズ:約高さ30cm×直径16cm
●重量:0.64kg
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対策3:コット寝で冷気を遮断
わずかな期間の秋冬のためにそこまでアイテムを増やすのも……という方は、リーズナブルなコットを導入するという手も。地面に直寝するより、冷気を遮断してくれます。
●収納サイズ:(約)W510×D130×H160mm
●重量:(約)2.3kg(付属品含む)、静止耐荷重120kg
●材質:アルミニウム
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収納時 (約)φ20cm×50cm
●重量:(約)2.7kg
●材質 生地 :ポリエステル100% フレーム・超々ジュラルミン (A7075系)
耐荷重:150kg
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「朝と夜の気温差が激しい」という回答も多かったなか、テント内外の温度差で発生する問題も多く寄せられました。
“秋冬キャンプは〇〇だった”その③「結露・朝露でビショビショ…」
こんなエピソードがありました
夜露でテントがビシャビシャでした。
結露が凄くて、テント内に雨が降った。
銀マットをしいて湯たんぽを入れて寝たら、温度差で朝毛布などがべちゃべちゃ。
朝起きたらテントのファスナーが凍ってて、テント内に閉じ込められた。
シュラフが凍ってシャリシャリになりました。
涼しい季節でも朝起きるとテントが濡れていて、乾かすのにひと手間かかるもの。それが秋冬は、もっと深刻なようです!
対策1:シュラフカバーを使う
「夜中に結露でシュラフがびっしょり濡れていて、冷たさで目が覚めた」という、読んでいるだけで震えるようなエピソードも。テント同様結露から守りたい寝袋は、カバーがあると良さそうです。
●重量:400g
●平置きサイズ:最大:210cm、最大幅:82cm最小幅:56cm 収納サイズ:直径12×20cm(レギュラーサイズ)
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●収納サイズ:8×8×22cm
●重量:410g
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対策2:テント内の乾燥を心がける
少しでも結露を減らす工夫として、テント内の乾燥にサーキュレーターを活用されている方も。夏に大活躍だった各種モバイル扇風機は、秋冬も使えそうです!
●最大風速:180 m/min
●サイズ:185 × 272 × 284 mm
●重量:1.3 kg(バッテリ除く)
●電源:リチウムイオンバッテリー18V/14.4V、AC100Vアダプター
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●サイズ:(約)30×9.5×33.5cm
●電源:AC100V/単一アルカリ乾電池×8pcs(別売)
●作動時間目安:[乾電池使用時]強(約)50時間
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対策3:撥水剤で劣化対策
スプレー:直径7.5×高さ22cm
●重さ:缶:約950g スプレー:約75g
●容量:1L
●対象素材:ポリエステル、ナイロン、コットン、ポリコットンなど。
●成分:フッ素系撥水剤樹脂 石油系溶剤
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●容量:約400ml
●塗布面積:約30平方メートル
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次は、寒い季節は普段面倒なあの作業がさらにツラいものになる……というお話です。
“秋冬キャンプは〇〇だった”その④「洗い物がツラい!」
こんなエピソードがありました
皿洗いのとき水が冷たすぎて、寒冷蕁麻疹が出た。
洗い物の脂がなかなか落ちない。
水だと手が死ぬ! 必死でお湯を沸かしました。
水で洗うのも寒いけど、雨が降ってて洗い場に行くのもしんどかった。
最近はお湯が出るありがたいキャンプ場も増えましたが、水オンリーがまだまだ主流。脂っこいメニューが多くなるアウトドア料理、お皿洗いも一苦労です。
対策1:拭き取りスプレーを活用
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対策2:ポータブルシンクで手間を削減
●重量:約1.2kg
●シンク容量:約6リットル
●素材:本体・ハンドル:ステンレス鋼/まな板:天然木
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●容量:10ℓ※他容量展開有り 5ℓ/20ℓ
●重量:134g
●サイズ:37×10cm(収納サイズ:13.5×4cm)
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●収納サイズ28×17cm
●容量:13L
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対策3:ゴム手袋で乾燥からガード
●カラー:ブラック
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最後は、秋冬こそ楽しみたい焚き火や料理に関するトピックスです!
“秋冬キャンプは〇〇だった”その⑤「焚き火・ガス器具の扱いでトラブル発生」
こんなエピソードがありました
強風で火の粉が舞い上がり、お気に入りの服に穴が開いてヘコんだ。
薪が湿ってしまい、翌朝の焚き火に手こずる。
CB缶がキンキンに冷えていてバーナーが使えず、ご飯が作れなかった。
寒さでいつもより盛大に焚き火してたら、あっという間に薪が尽きた。
焚き火しようにも手がかじかんで、薪を割れなかった。
風流な落ち葉も、風か強く吹きがちな秋冬は引火の危険を誘うケースも。他にも、春夏と手順は同じながら寒さでゆえに起こったトラブルも多数寄せられました。
対策1:薪ラックを導入
夜露や朝露の影響もあり、薪が湿気てしまうことが多いようです。ログキャリーやラックを使い、直置きを避けましょう。また「途中で足りなくなった」という回答が本当に多かったので、薪は多めが良さそうです!
●サイズ:(約)W660×D220×H510mm
●収納サイズ:(約)W370×D220×H120mm
●重量:(約)1.3kg
●材質:アルミ合金、綿
●静止耐荷重:30kg ※スタンド部分
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●サイズ:(約)35×30×29cm
●天板サイズ:(約)32×30cm
●収納サイズ:(約)35×10×37cm
●耐荷重目安(静止均等荷重):[下部](約)10kg [天板](約)12kg
●主素材:スチール
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●重量:320g
●材質:綿帆布
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対策2:燃料は寒冷地用をチョイス
高地エリアのキャンプ場などで朝に起こりがちなのが、ガス缶が使えないというドロップダウン現象。外気温の低下でガスが気化しないため起こるのですが、そんな緊急事態にそなえて寒冷地用のパワーガスを持っておきましょう。
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●(1本当たりの)ガス容量:240g
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対策3:難燃素材のアイテムで衣服やギアをガード!
●素材:FIRESHIELD難燃加工コットン100%
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●サイズ:S・M・L・LL
●素材 : FIRESHIELD難燃加工コットン100%
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●サイズ:M・L・XL
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服だけでなく、チェアやブランケットの引火にも注意! 防火手袋はトングや焚き火台の扱いを安全にするほか、防寒対策にもなりますね。
●素材:100%POLYESTER(ポリエステル)
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●耐熱温度 : 300度
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【番外編】一番多かったのは「カメムシ」!!
寒かったという感想と並ぶ勢いで多かったのが、カメムシの出現でした。
秋限定だけど、カメムシ!! 気づけば隣にヤツがいる。
帰ってきてクーラーボックス整理してたら、冷えっ冷えのカメムシが出てきた。
エリアにもよるのかもしれませんが、テントについていて大変だったという声も……。そんな虫問題も含め、シーズン特有の対策が必要そうな秋冬キャンプ。今一度見直して、万全の装備で出かけてくださいね!
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Source: CAMP HACK
覚えておきたい豆知識!寒さを少し緩和させる「小さなテクニック」10連発
秋の肌寒さを解消する「ちょっとした工夫」
日中は汗ばむくらい暑いのに、夕方から冷え込んでくる秋のキャンプ。寒暖差があるだけに、どの程度の防寒対策が必要なのか難しいですよね。
真冬並みの防寒にはまだ早いこの季節は、調節がきく″小技″で対応。寒さを解消してくれる、ちょっとした工夫をご紹介します!
寒さを和らげる「小さな10のテクニック」
1. チェアにブランケットを敷く
日が暮れてきてオープンタープの下で座っていると、スースーして寒い……という時。ブランケットを敷いてその上に座ると、背後からの冷気をガードしてくれます。膝上にかけるよりも効果的なときもあるので、これは是非覚えておいてくださいね。
2. 即席ゆたんぽ
急な雨などで予想以上に寒くなるパターン。これといった防寒グッズがないなら、お湯を入れたペットボトルにタオルを巻いて「即席湯たんぽ」に。同じように、湯銭で温めた缶コーヒーでもOK!
3. 足元の防寒
意外と盲点なのが、下からの冷え。逆に言えば、足元や節々さえガードしていれば、着込まなくても案外暖かいもの。
秋冬のキャンプは、足首まで包んでくれるアウトドアブーツがおすすめです。スニーカーより断然暖かい!
お座敷スタイルのテント内でリラックスしたい時。夏のように裸足や靴下では冷えてしまうので、テントシューズがあると安心です。秋口なら、足首まですっぽり包むタイプより脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプも便利ですよ。
また、就寝時もダウンシューズがあると無いとでは寝心地がまったく違うので、マストアイテムとして覚えておきましょう。
4. 首元はネックウォーマーで防寒
同じく、首元を暖めてくれるネックウォーマーも効果的。こういった小物での対策は、かさばる上着を持っていくより荷物も少なくて済みますね。
5. 指先が出し入れできる手袋が便利
設営に料理にと何かと作業の多いアウトドア、手元は自由に使えたほうが便利です。というわけで、しっかり防寒しつつ指先が出し入れできるタイプの手袋がおすすめ!
6. 慣れていない人は、まずはスノボウェアで代用してみる
どの程度の防寒着が必要か、イマイチ見当がつかないビギナーの方。わからないままアウトドア用のレインウェア上下セットなどを買わなくとも、あればスノボ・スキーウェアでも代用がききますよ。
7. 地面からの冷気対策
チェアや靴と同様、寝る時も床下の防寒対策を。マットの下に銀マットや段ボールを敷いて、地面の冷気を遮断するのは、寒い季節の基本!
8.コットをベッドに
床からの冷気を遮断できる「コット寝スタイル」も有効。高さのあるコットの場合は、下に荷物を入れて隙間を埋めるとさらなる冷気対策に。防寒だけでなく、寝心地の面でもおすすめです。
9.電源サイトという選択
念には念を入れてホットカーペットや電気ストーブを持って行きたいなら、電源サイトを検討するという手も。テント内やタープ下が暖かければ、多少薄着でも大丈夫!
10. 体が温まるメニュー
身体を芯から温めるスパイシーな料理は秋冬にピッタリ! みんなでほっこりできるお鍋や、翌朝にアレンジしやすいスープ料理もおすすめですよ。
ほかにもマシュマロを焼いてスモアを作ったり、焚き火で暖をとりながらの寒さ対策も雰囲気があって良いですね。
秋キャンプの寒さは「小さな防寒」で乗り切ろう!
今の季節は防寒対策が手薄になりがちですが、これから気温がグッと下がるので要注意。特にビギナーの方は「初めての秋キャンプ、思ったより寒くてもう行きたくない」なんて残念なことにならないように、最低限の防寒対策は忘れずに!
この秋に行くキャンプ場をお探しなら
そろそろ紅葉のベストシーズン。この季節にしか出会えない風景、見逃さないよう秋のキャンプ場へ出かけよう!
As For The Chilly Season, Comfortably!
肌寒い季節も、快適に!
Source: CAMP HACK